神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2023年10月5日 エリアトップへ

いずみの森義務教育学校 搾乳用休憩室を設置 全国初 学校共済が費用助成

社会

公開:2023年10月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
いずみの森義務教育学校に設置されたリフレッシュ&リカバリールーム=市学校教育部提供
いずみの森義務教育学校に設置されたリフレッシュ&リカバリールーム=市学校教育部提供

 産後の教職員に向け搾乳スペースも兼ねた「マザーズルーム」が、全国の公立小中高で初めていずみの森義務教育学校(子安町)に設置された。同校では男女問わず、教職員用のリフレッシュルームとしても活用されている。中嶋富美代校長は「当校には妊娠・授乳中の職員は現在いないが、そうした場合はその都度譲りあって使用していきたい」との展望を示す。

 これは、教職員のほぼ全員が加入している公立学校共済組合(千代田区)による「マザーズルーム等設置支援事業」を活用した試み。同組合の担当者によると、「事業を開始するにあたり諸般のタイミングが合ったため」八王子市からスタートしたとしている。

 同施設は、産休や育休明けの教職員のための搾乳スペースの確保が主な目的。男女問わず、一般の教職員も健康の維持や回復、リフレッシュを目的に利用できる。

 同校では、「リフレッシュ&リカバリールーム(愛称『いずみのほっとルーム』)」として8月末に余裕教室を活用して開設。鍵付きで、冷凍冷蔵庫、ソファベッド、血圧計、毛布、フットマッサージャーなどが置かれている。これらは同組合からの助成金50万円で用意された。

教職員向け過去事例なし

 開設から約1カ月。30代の女性教員は「保健室は主に児童が使うので、教職員は体調不良時に体を休ませられるところがなかった」と、これまでの実情を吐露。リフレッシュ目的で1、2回、同ルームを利用したという。業務に戻るため1回15分ほどの利用だったが「短くても休めることがありがたい」と喜ぶ。

 同じく利用経験のある事務の50代男性職員は「校内はどうしてもにぎやかなので、体調がよくないときくらいは静かなところで休めた方がいい」と胸中を話す。体調不良を起こしたり、産前で体がつらそうな職員を見てきたといい、「児童と向き合うためにも、このような部屋は必要」と付け加える。中嶋校長は「教職員は立ち仕事も多いため、こうした職場環境の改善は総合的に児童のためにもなる」と期待を寄せる。

 同組合によると、年度内に全国で10校程度が設置予定。先月には北海道オホーツク管内佐呂間町に2例目が開設された。

八王子版のトップニュース最新6

瀬戸山賞を受賞

八王子BBS会

瀬戸山賞を受賞

半世紀にわたる活動を評価

12月19日

門倉さん、現代の名工に

株式会社エイト

門倉さん、現代の名工に

コンクリート床研磨で

12月19日

57大会ぶりの栄冠

八王子警察署

57大会ぶりの栄冠

警視庁拳銃大会 団体戦で

12月12日

全5館、整備完了

学校給食センター

全5館、整備完了

温かい給食を全中学に提供

12月12日

EV充電器設置へ

八王子市

EV充電器設置へ

一般開放 市の施設では初

12月5日

王座死守を誓う

佐々木尽選手

王座死守を誓う

防衛戦前に市長表敬

12月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月30日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

八王子版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月19日号

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook