中町の黒塀エリアの一角に整備された複合施設「桑都(そうと)テラス」が11月26日(日)で開業1周年を迎える。同施設の運営受託会社の担当者は「まだまだ1周年だが、少しずつ市民の方々に存在が浸透してきていると感じる」と話している。
同施設は、官民共同で進める八王子市中心市街地活性化基本計画の主要事業の一つ。芸妓衆の踊りなど、八王子に残る伝統文化の披露の場としての役割や、市街地におけるにぎわい創出の拠点となることを目的に開業した。約千平方メートルの敷地内に、舞台スペースや広場、飲食・物販店を整備。現在出店しているのは、居酒屋やドーナツ店、八王子少年ことKICK THE CAN CREWのLITTLEさんプロデュースのアパレルショップなど6店舗。
毎月、同施設では伝統芸能の披露やジャズライブなど和洋折衷のイベントを開催し、施設の周知に取り組んできた。運営を受託されているHCL合同会社の木村充代表によると、今年10月1カ月間の来所者数は1日平均700人で「当初の想定数より多く、それだけ市民の方に桑都テラスの存在が浸透してきているのでは」と手応えを話す。
26日には、テナントとして「100圓(えん)ラーメン」が開業する。これは、千人町に10年以上前に実際にあった1杯100円でラーメンを出す店をオマージュしており、出店主である「(株)あやめ会」の青木崇浩代表は、「市民なら知っている人も多いはず。八王子のソウルフードとして定着させたい」と来店を呼びかけた。他にも1周年記念として呑み歩きイベントも開催予定だ=中面に関連記事。
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