トロフィーを手にする澤さん（左）と石森市長
元市役所職員の澤千代美さん（74）が今年９月に北海道で行われたベンチプレスのアジア大会２部門で優勝、世界記録も樹立した。11月27日には市役所へ石森孝志市長を表敬訪問し、トロフィーとメダルを持参して結果を報告した。
澤さんが出場したのは「２０２３アジアエクイップ・クラシックベンチプレス選手権大会」。競技用のウエアを使用することができるエクイップ部門と特殊な道具を使わないクラシック部門で、70歳以上が出場するマスターズ４（女子）76キロ級に出場。両部門で優勝した。さらに、クラシック部門では75・０キログラムをマークし、世界記録を樹立した。
「今回は日本人が多い大会だったが、世界記録を出せて嬉しい」と石森市長に報告。これを受け市長は「継続して優秀な成績を残せるのは大したもの。ぜひ今後も健康に気を付けて頑張ってほしい」と活躍を労った。
澤さんはダイエットを目的に50代でベンチプレスに挑戦。２００１年に初出場した第１回世界マスターズベンチプレス選手権大会で優勝したのを皮切りに、毎年連続出場し、イラク戦争のために選手団の派遣が中止された第３回以外は、同世界選手権の出場部門で優勝と最優秀選手賞に選ばれている伝説的選手。自己ベストは２０１８年の南アフリカで開催された同選手権のエクイップ部門で、１２７・５キログラムをマークしている。その後、膝に不調を抱えながらも大会に出場し続けてきた。
「この年まで続けている人が少ない競技。どこまでやれるか。１００キロが上がらなくなったら辞め時かなと思っている」とするも、「今後の目標は、誰もいない69キロ級に挑戦して世界記録をマークすること」と意欲を見せた。
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