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八王子版 公開:2023年12月21日 エリアトップへ

タウンニュース歳末企画 八王子の2023を振り返る 今年もあと10日で終わり。八王子市内ではどんなニュースがあったのだろうか。タウンニュースで紹介した記事から、八王子の1年を振り返ってみよう。

社会

公開:2023年12月21日

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八王子の2023を振り返る

八王子南口に新シンボルを

 JR八王子駅南口の約5万2千平方メートルの敷地に、「8つの山」と「3つの広場」を盛り込む--。旧八王子医療刑務所庁舎の跡地を含む駅南口周辺地区の国有地において、学びや交流、防災などの機能を備えた施設を整備する八王子駅南口集いの拠点計画。八王子市は「八王子ミライテラス・プロジェクト」と題し、2026年の完成に向け着々と準備を進めている。

 3月には「八王子ミライテラスパートナーズ(株)」(代表企業・大和リース(株)東京本店)とPFI事業契約を締結。主な施設に公園、図書館、歴史・郷土ミュージアムなどを設置するほか、多様な利用者に配慮したインクルーシブ遊具なども計画している。市ホームページによると、今年度中に既存施設を解体し、24・25年度に建設作業、公園整備に取り掛かる予定だ。

伝統文化、都無形民俗文化財に

 2月には、江戸末期に南多摩地域の一大産業として栄えた竹かご「メカイ」の製作技術が、東京都で初となる無形民俗文化財に指定された。

 多摩地域で自生する細い篠竹が材料で、編み目が六角形なのが特徴。これの製作や保存活動などを行っている「八王子由木メカイの会」(塩谷暢生代表)によると、里山の保全・維持には篠竹の伐採が必要で、その篠竹を再利用し製作しているのだという。

 堀之内の里山保全地域の篠竹で製作した竹かごは、地域のイベントなどで販売。子ども向けの製作体験などを定期的に開催し、文化を絶やさないよう活動を続けている。

 八王子の文化的建築といえば、鑓水にある諏訪神社も歴史的価値が高いと言われている。7月には、文化庁が日本遺産として認定している、八王子の歴史文化で構成されたストーリー「霊気満山 高尾山〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」の構成文化財の30番目に追加認定。生糸商人らの寄進が同神社の発端になったことから、生糸のまちとしての関わりが深いことを物語っている。

スポーツ大会、複数開催

 コロナ5類移行の影響もあり、23年は大規模なスポーツ大会の会場に八王子が選ばれることが目立った。

 4月には、「IFSCボルダーワールドカップ2023八王子」が狭間町のエスフォルタアリーナ八王子で開催。八王子を舞台に世界40カ国から約170人が出場し、己の限界に挑戦した。日本からは男子12人、女子11人が参加。女子は松藤藍夢選手が日本人最高となる3位で表彰台に。男子は藤井快選手が4位に入賞した。

 ほかにも12月には、一流の選手らが集う自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA2023」が開催。富士森公園(台町)をスタート地点、ゴールを武蔵野の森公園前スタジアム通り(調布市)とし、八王子市内に「レガシー」として残る、東京五輪2020の大会コース(南大沢駅前)や1964年時の大会コース(高尾街道など)が同大会では活用された。

地元で2度目の防衛

 地元出身のアスリートの活躍もめざましい1年であった。別所中学校出身の佐々木尽選手(八王子中屋ボクシングジム/南町)は、1月にWBOアジア・パシフィック・ウェルター級新王者に。7月にはエスフォルタアリーナ八王子で星大翔選手(角海老宝石)とタイトルマッチ12回戦で激突。11回TKOで勝ち、地元八王子で2度目の防衛を果たした。左肩のじん帯を傷めていながらも、地元ファンのために最高の結果を見せた。

 佐々木選手は5月、練習の合間を見て母校(別所中)を訪問。佐々木選手相手に生徒がパンチを打つボクシング体験や、生徒と一緒に給食を食べるなどして親睦を深めた。

「4年ぶり」に市民沸く

 昨夏、コロナの感染急拡大を受け急遽中止となった「八王子まつり」。9日前の役員会の決定に肩を落とす関係者が多く見られた。そんな背景があったからこそ、8月4日から3日間、甲州街道などで行われた同まつりでは4年ぶりの祭典を喜ぶ人たちであふれ返った。

 5日には上地区・下地区合わせて19台の山車が、夕暮れ時から提灯にあかりを灯しながら巡行。6日には上地区の山車が勢ぞろいし、迫力の八幡大辻合わせ、下地区の山車が集結する辻合わせも行われた。

 多賀神社の宮神輿「千貫みこし」は、多摩地域最大規模という高さ2・5メートル、重さ約3トンの大神輿。コロナ下では神輿を担がず、御所車に乗せたまま巡行していたという。これを今年は1600人あまりの担ぎ手が息を合わせ、担いで勇壮に練り歩いた。

 八幡八雲神社の宮神輿も復活。浅葱色に染め上げた揃いの半纏姿の氏子青年会が4年ぶりの勇姿を見せるなど、八王子最大級の夏まつりは3日間を通して大きな盛り上がりを見せた。

桑都ペイ、開始初日トラブル

 地域経済の活性化などを目的に10月に運用が開始されたのが、市独自のデジタル地域通貨「桑都ペイ」だ。

 専用アプリをダウンロードし、3万円をチャージすると、30%にあたる9000円分のポイントが付与されるとあって開始前から注目されていたが、初日からアクセスが集中しチャージができないトラブルが発生。6日後から段階的に再開するという事態となった。

 開始から13日後の11月1日には、予算額(13億5000万円)の上限に達したためチャージの終了を発表。SNSでは「終わるのが早い」「自分はチャージできたが親族は間に合わなかった」などの声が上がった(ポイントの利用期間は来年2月29日(木)まで)。

地元芸能人らで大盛り上がり

 八王子にゆかりのある芸能人らによる地域おこしイベントも世間から注目を集めた。

 エスフォルタアリーナ八王子で音楽とお笑いのフェス「八王子魂Festival&Carnival2023」が行われたのは、11月11日・12日。地元出身のタレント・ヒロミさんが発起人となり、LITTLEさんやフワちゃんなどのミュージシャンや芸人30組を超える出演者が集合した。初日のオープニングセレモニーには、八王子名誉観光大使である北島三郎さんからのビデオメッセージも披露。2日間にわたるエンタメステージに、市内外から多くの観客が詰めかけた。

38年間の歴史に幕

 明るい話題も多かったが、名残惜しいニュースも飛び込んできた。

 大和田町にある「八王子ホテルニューグランド」が、11月末をもって閉館。大人数での会食や行事利用に適した八王子随一の会場で、祭事や結婚式の場として長年市民に親しまれてきた。荘厳な雰囲気のチャペルは、イギリスのバロフォードから移築されたもので、歴史的な価値が高い建造物だと言われている。

 同ホテルで成人式のときに写真撮りを行った女性(23/長房町)は、「コロナで式典ができなかったが、ホテルが特別に館内を無料開放してくれた。おかげで素敵な館内で晴れ着写真を残すことができた」と思い出を募らせた。

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