八王子市内にも支店を持つ多摩信用金庫(本店=立川市、金井雅彦理事長)は今年12月の創立90周年を記念して、多摩地域の小学校にお金の大切さを学べる書籍セット「たましんRISURU文庫」を順次寄贈する。市内70校のうち20校には11月中に届き、残り50校には来年1月末に到着する予定という。
同金庫に勤める子育て中の職員が中心となって企画。図書館の蔵書に金融に関する児童書が少なく、あっても現在の時勢にそぐわない古い書籍が多かったことから、「子どもたちに暮らしや心が豊かな人生を送ってもらうためには、お金の大切さを学ぶことが必要」と小学校への図書の寄贈を決めた。学校であれば子どもたちが平等に手に取れることなども考慮したという。
同文庫のラインナップには、お金の基礎知識から資産運用、節約術などをテーマにした児童書20冊が並ぶ。楽しく興味を持てるようにと、マンガやクイズ形式の本も盛り込まれている。金井理事長は「お金に関する知識の普及を通じて、多摩地域の明るい未来の実現に貢献したい。今後もさまざまな取り組みを展開して、より多くの人々の幸せを目指す」とコメントを寄せた。
新本に興味津々
元横山町の市立第一小学校では、図書室の一角に同文庫が設置された。12月13日に子どもたちに初お披露目され、1時間目に国語の授業で訪れた4年1組の児童26人が最初に手に取った。担任の小林勇太教諭から書籍の寄贈について説明を受けた後、子どもたちは新しい本に群がり、興味津々に手を伸ばした。『10歳から知っておきたいお金の心得』を手に取った石原咲良さん(9)は「いま読んだら将来の役に立つかも」、『モノのねだん事典』を借りた三沢一真さん(10)は「知ったら面白そう」と話し、冬休み中に大切に読む予定という。このほかにも「マンガで読みやすそう」「読んだらお年玉がいっぱいもらえるかな」などと次々と借り手が現れ、一瞬で同文庫の半分以上が貸し出された。
同校の角田悟校長は「これからの子どもたちには、生活の中でお金と上手に付き合っていく教育が必要と感じている。物の値段が上がっている中で、幅広い学年が読める・読んでみたいと思うような本を多数寄贈いただいて、とてもありがたい」と感謝を述べた。
地域を「利する」
同文庫の名前にもなっているRISURUは、リスの姿をした同金庫のオリジナルキャラクター。「地域を利する」という思いが込められているという。なお同文庫は多摩市や日野市、昭島市、あきる野市の全小学校にも寄贈される。
![]() 「たましんRISURU文庫」
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