八王子市長に就任した 初宿(しやけ) 和夫さん 追分町在住 59歳
市政の舵取り 「後悔させない」
○…1月29日付で市長に就任。選挙を経て就く公職の重みを感じながらも「初宿を市長に選んだことを後悔させない」と決意を口にする。取り組むべき課題はさまざまにあるが「まずはこれからの八王子を担う子どもたちを大切にすること、そして震災などから市民の安全安心な暮らしを守ることを優先して取り組んでいく」と力を込める。
○…名古屋市生まれ。物心ついた頃から野球に明け暮れ、地元の少年野球チームで活躍。文化部に憧れて中学校では英語研究会に入部したが、運動部からの助っ人依頼に応えるうちに「ほぼ幽霊部員」になっていた。海上自衛隊時代は過酷で知られる短艇訓練(ボート漕ぎ)で心身とチームワークを養い、災害現場で活動した経験も。
○…自衛隊を経て都の職員になり、局長まで昇進した異色の経歴の持ち主。報道総括担当として小池百合子都知事を補佐した時期もあり「情報発信や危機管理のあり方を学ばせていただいた」と振り返る。八王子との関わりは、都立大の八王子移転に携わったことや、コロナ対策担当を務めた際に八王子で多摩地域に先駆けて宿泊療養施設の開設やワクチンの一般接種を行ったこと。自身も家族で八王子に移り住み、子育てをした時期があった。市長選の打診を受けた際、背中を押したのは「公私共にお世話になった八王子に、自分の経験を生かし恩返ししたい」という思いだった。
○…料理教室に通っていた時期もあり、得意料理は「カレー」。野菜のうまみを凝縮する無水カレーで隠し味にチョコレートを加えるなどこだわるが、量を作り過ぎて家族に小言を言われてしまうことも。目黒のさんま祭りで焼き手を務めたこともあり「サンマを焼かせたら誰にも負けない」と自信たっぷり。
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