八王子市社会福祉協議会(赤澤将会長)と南浅川町の春泉寺(細川浩徳住職)が3月11日に協定を結び、寺の敷地内に災害復旧資機材倉庫を設置した。災害時に市の要請で社協が立ち上げる「災害ボランティアセンター」の備品を格納するための倉庫で、民有地では市内初の設置となる。
災害復旧資機材倉庫は、市や町会の防災倉庫と異なり、非常食や飲料水、生理用品などの生活必需品を備蓄していない。災害時に円滑な復旧ボランティア活動を実施するために必要なスコップやバケツ、一輪車などを格納している。市内では市の浅川事務所、恩方事務所、川口事務所の3カ所にあり、春泉寺が4カ所目となる。5年前に記録的な大雨と甚大な被害をもたらした台風19号(令和元年東日本台風)が、新たな資機材倉庫設置のきっかけとなった。
台風教訓に新設
2019年10月12日に上陸した台風19号は、市内にもかつて経験したことのないほどの大雨を降らせ、山間部の浅川地区や恩方地区などでも河川の氾濫や土砂崩れ、浸水被害などに見舞われた。同社協はこの時はじめて災害ボランティアセンターを開設し、住民や関係機関・団体と連携しながら約1カ月にわたり災害復旧活動に取り組んだ。全国から駆け付けた1700人以上のボランティアを受け入れ、235件を超える依頼に対応したという。
この時、南浅川町の災害復旧活動で課題となったのが、浅川事務所に設置された災害ボランティアセンターと現場との距離だ。人やスコップなどの資機材の移動に苦労した経験から、災害への備えとして、より近くに資機材倉庫の設置が求められた。社協が同町内にある春泉寺に相談したところ、住職が敷地を無償で貸し出すことを快諾したことで今回の設置に至った。
3・11にお披露目
東日本大震災から13年目を迎える今年3月11日に、同寺で災害復旧資機材倉庫設置に関する覚書の調印式が開かれ、地元住民らに新設した倉庫がお披露目された。
式典で赤澤会長は「南浅川町は災害時に甲州街道が寸断されてしまう恐れがあり、有事の際にこの倉庫が役立つはず。先般の台風対応の経験から、地域の災害対策は日常の福祉のまちづくりの延長線上にあるものと感じている。引き続き地域での支え合い、助け合いを広めていきたい」と挨拶。細川住職は「これからも防災・減災の取り組みに可能な限り協力し、地域のお寺として貢献していきたい」と語った。南浅川町会の宮沢武史町会長は「地元にとって資機材倉庫の設置は、とても心強い」と地域住民を代表して感謝を述べた。
![]() 調印式で覚書を交わした
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