八王子市は3月22日、今年4月時点での学童保育所(以下学童)の待機児童数が0人になる見通しを発表した。2022年から3年連続の「ゼロ達成」となる。
市内で学童の待機児童数がピークを迎えたのは16年の370人で、保育園の待機児童が社会問題になった時期と重なる。共働き世帯の増加に伴う学童の需要に、ハード面での受け入れ態勢が追いついていなかったことが原因と考えられる。その後、市は対策として、学童の小学校内への移転を含む新規建設や既存施設の増築、小学校の特別教室などを保育場所として活用、地域の町会・自治会館を借用するなどの取り組みで受け皿の拡大を図ってきた。
それらが功を奏し、共働き世帯の増加が進む中でも待機児童数は徐々に減少。20年にはピーク時の半分以下となる154人、21年には82人とし、22年から0人を継続している。なお24年4月時点の学童在籍児童数は、過去最高の6569人。
ゼロ継続めざす
今年度も市内の学童2施設が小学校敷地内への新設や増築による移転、18施設が小学校の特別教室などを活用、2施設が町会・自治会館を借用する予定だ。
小学校の活用には子どもたちが学童まで安全に通えることや放課後子ども教室に参加しやすくなること、既存施設の借用は施設の建設費用が抑えられるなどの利点がある。市担当課は「市内には児童数が増加している地域もあり、その推移を踏まえながら次年度以降も待機児童ゼロを継続する取り組みを続けていきたい」と話している。
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