能登半島地震の「被災地派遣職員報告会」が4月12日、八王子市役所で行われた。市職員が被災地へ赴き、実際に現場で取り組んだ支援活動について3組が報告。職員や議員など約120人が耳を傾けた。
最初に登壇したのは、戸吹クリーンセンターとごみ総合相談センターの職員。災害廃棄物処理支援員として石川県志賀町などに派遣され、短期間に大量発生した災害ごみの仮置き場設置・運営に携わった。教訓として、広い敷地は風呂や配給にも必要となるため各所管との調整が必要なこと、また、状況判断ができる人の配置や備蓄で賄えない部分の調達方法など、現場での知見を生かした報告となった。
次は、保健師と業務調整員の6人班。健康面などが原因でホテル・旅館での自立した生活に不安のある人が身を寄せている1・5次避難所(いしかわ総合スポーツセンター)での活動を報告。持病の悪化や定期薬の服用確認、嘔吐処理や感染症対策など、日々変化する活動内容や役割を通じ、支援する側とそれを受ける側の状況の相互理解の大切さを訴えた。
最後に、財政部税制課から輪島市役所に罹災証明書の申請受付、発行業務を担当した職員が登壇。「避難所支援や水道整備、生活相談など幅広い業務に取り組む派遣職員の姿を見て、行政職員のエネルギーを感じた。今後の業務でも、困っている人に寄り添い、少しでも力になるという気持ちを大切にしていきたい」と語った。
八王子市役所から被災地へ派遣された支援職員は計22人となっている(4月12日時点)。
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