畳職人で、長池公園で職人と出会う場「クラフトパーク」を運営する 横内 純平さん 別所在住 30歳
「丁寧な仕事人 見つけて」
○…ワークショップを通じて職人と出会える場「クラフトパーク」を3年前に初開催。長池公園を会場に魅力的なものづくりをしている人を集めた。来場者は増え、今年4月には初の2日間開催に。「少しずつファンがついてくれているのを感じる。職人と客がお互いに信頼を重ねる場として今後も続けたい」
○…こだわっているのはイベントのブランド化。「来場者には丁寧な仕事人を見つけてほしい」と、出展者は公募せず自らオファーしている。開催のきっかけは、畳職人として客から言われた「畳屋はたくさんあるけど、どこに頼めばいいかわからない」という言葉。職人の人柄や仕事ぶりを見てもらう必要性を感じ、クラフトパークの開催を思い付いた。
○…稲城市で生まれ、3歳で八王子へ。別所小、別所中を卒業し、都立富士森高校へ進学した。転機が訪れたのは高2の頃。畳職人だった祖父が亡くなった。自分が生まれた時には既に廃業していたため特に意識してこなかったが、祖父が仕上げた畳を見た瞬間、その美しさに感動。「細部まで、こんなにきれいなものがあったのか」と心を奪われ、畳職人の道を歩むことを決意した。高校卒業後、京都の専門学校に入り、昼は畳屋で大将につき従い、夜は畳の歴史などを学ぶ座学に励んだ。その後も京都や都内で経験を積み、23歳で市内に工場を構えた。
○…畳のことには情熱的だが「普段は適当な感じ」と自らを評する。幼いころから実年齢より上に見られることが多く、友人からは落ち着いていると言われることも多い。職人修業中に失敗や挫折を乗り越えたことで自信もついた。「今後も、ものづくりを盛り上げたい。畳ってイケてるぜってことを、知らない世代にもっと広めたい」
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