町田市を中心にフリースクールの運営や公立の学校で探求の授業支援を行うNPO法人「リトリト」が中心となり、不登校になった際に居場所となる市内の団体などをまとめたマップを作成した。
この「まちだ多様な学び場MAP」には、遊び場・居場所となるプレーパーク、学びを得るフリースクール、保護者などの繋がりとなる親の会、合計25カ所の場所や連絡先などが一覧で記載されている。
自身の経験もとに
作成の背景にあるのは、同法人の広田悠大さん自身の経験だ。町田で生まれ育った広田さんは、中学生の時、不登校に。市と大学の行う不登校支援と繋がりができたことで学業の場にスムーズに戻ることができたが、「自分は運が良かっただけで再現性がない」と今同じ悩みを抱える子どもたちに対して歯がゆい思いを持っていた。
そこで、誰もが再現できるようなツールとして、同法人に相談に来た不登校児の母でもある大野理加さんや、和光大学で心理学などを教える高坂康雅教授らと協力し、市内のフリースクールなどが一目で分かるマップ作成に着手。今年3月に完成させた。
大野さんは「子どもが不登校になったときに、保護者も余裕がないため、居場所を調べる力がないことがある」と、当事者の心境を語りつつ、マップの活用に期待を込める。
マップを通し、市内全域の施設が分かるようにしたことで、「より子どもの個性にあった場所を選べる可能性が広がった」。また団体同士の繋がりも生まれ、よりその子の個性に合う場所へ誘導が容易になるという。
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