台町にある信松院の受付に、このほど滋賀県を拠点に活動する女性美術家・mais(マイス)さんが手がけたアクリル画が飾られた。作品名は「喜香」(きこう)。maisさんが同院を訪れた際に目にしたものや感じた空気、同院の歴史などに敬意を払い描かれた、100号の大作だ。
武田信玄公の息女・松姫(信松尼)開基の同院。寺院の天井画や襖絵などを多数手がけるmaisさんの作品に感銘を受けた西村和裕住職が、同院に飾る作品を依頼した。maisさんは昨年の夏に同院を訪れ、境内で香り咲くくちなしの花や同院の印象などをもとにイメージを膨らませて作品に込めた。「優しい香りでお迎えされ、帰る頃には心が満ち満ちている。くちなしの花言葉『喜びを運ぶ』こそが信松院が纏うテーマと感じた」とmaisさん。
西村住職は「鑑賞する人によって異なる印象を受ける作品。ぜひ多くの方にご覧いただければ」と話している。問い合わせは同院【電話】042・622・6978。
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