上川町の上川の里特別緑地保全地区で水資源の保全活動に取り組む日本コカ・コーラ(株)とコカ・コーラボトラーズジャパン(株)が6月21日、上川の里で「コカ・コーラ『森に学ぼう』プロジェクトin東京はちおうじ」を開催した。参加を希望した社員約60人が、環境保全体験を通じて里山環境や生物多様性の重要性を理解するために訪れた。
両社は昨年6月に、市と水資源保全に関する協定を締結。コカ・コーラボトラーズジャパン多摩工場(東久留米市)周辺流域の持続可能な水資源の保全を推進し、2030年までに多摩工場の水源涵養率100%達成を目指すほか、流域全体の健全化や生物多様性の保全に取り組んでいる。
水源を知る
イベント当日は間伐や枝打ち体験などが予定されていたが、あいにくの大雨。参加者は上川の里を見学後、近くの上川農村環境改善センターに移動して間伐材を使ったコースター作りや、現地で活動するNPO法人森のライフスタイル研究所の竹垣英信代表理事所長から、上川の里の環境や維持保全に関する話を聞いた。参加した女性は「自社が扱っている水が、どんな水源から来ているか直接知ることができた」と感想を話した。
この日、両社から現地の間伐材で作ったヒノキのベンチの第1号が上川の里に寄贈され、参加者を出迎えた初宿和夫市長が感謝を述べた。
コカ・コーラボトラーズジャパンの金澤めぐみコミュニケーション戦略統括部長は「社員自ら体験することで水資源の大切さに理解を深めてもらえれば」とイベントの意義を語り、日本コカ・コーラの田中美代子副社長は今後の活動について「森林の保全と湿地の復元に力を入れていくことで水質改善や洪水の緩和にもつなげていきたい」と展望した。
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