八王子から世界最大級のロボット競技「VEXロボティクス世界大会」に日本代表として出場したチームがいる。宮上中2年の今泉隆志さんと中田響一さんの2人組と、青井創さん(中1)、清田隆士郎さん(中1)、尾花凛隼さん(宮上小6)の3人組だ。
「何回もプログラムを試して、ロボットが思い通りに動いた時が楽しい」と話すのは、今泉さんと中田さん。
VEXロボティクスとは、アメリカ企業が提供するロボット愛好家向けの教育教材。自分でロボットを設計し組み立て、プログラムすることができるシステムで、技術向上や成果発表のために、各国で大会が開かれている。今年5月には、米国テキサス州ダラスで世界大会が開かれた。持参したロボットを操作して動かし、得点を競ったり、他のチームと協力してクリアを目指す。
「世界はハイレベルだった。得点力や作戦が違う」と振り返る青井さん。清田くんは「目指していた順位まで行けなかった」と悔しそう。それでも「緊張したけど楽しかった」と尾花さん。
強さの秘密は「自走力」
世界中から集まったチーム同士で協力する場面では、相手のチームメイトと英語で話さなければならない場合もある。そんな時も通訳や保護者には頼らずに、わからないなりに自分たちで解決していくのが2チームの特徴だ。
活動を見守る保護者は「英語ができなくても、プログラミングのコーチがいなくても、なんだかんだ自分たちで考えて、進んでいけることがいいところだと思う」と強さを分析する。
最後に、今泉さんは「最初はうまくいかないけど、どんどんできるようになっていくとよかったなと思う。自分の考えで世界で1つのものができるのが魅力かな」と話していた。