NPO法人おさふく(数井学理事長)が6月10日、認知症患者を支える男性介護者が集まり、悩みや不安を話し合う「ケアメン・カフェ」を開催。妻や母を介護する男性7人が参加し「施設入所」などをテーマに近況を報告し合った。
この企画は2023年秋ごろにスタート。認知症専門医や看護師、包括支援センタースタッフなども同席し、現在は2カ月に1度のペースで開催されている。これまでに延べ約30人が参加しており、この日は初参加が2人。自己紹介の後、日常の困りごとや施設の種類について情報共有した。
参加した松本直也さん(76)は「自分を犠牲にするのも悪い選択ではないのではと考えていた。施設に入れるタイミングがわからなかったので、皆さんのお話はとても参考になった。男同士だと本音が聞けて話しやすい」と話していた。
市内の認知症高齢者数は1万5199人(2023年9月時点)。認知症家族会をはじめ、ほか4カ所でも男性介護者のみの家族会が開催されている。同法人は「介護の悩みは1人で抱え込まないで。まずは家族会に参加してみてほしい」と呼びかけている。
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