八王子女性防火協会の会長に就任した 高橋 禎子さん 四谷町在住
いざという時 役に立ちたい
○…「家庭の防火は私たちの手で」を合言葉に、女性の立場から家庭と地域の防災活動を行う。発足は1969年。現在の会員は約430人。個人でも入会できるが、そのほとんどが町会内で推薦され入会する。7月から8代目会長となり、「前会長の思いを引き継ぎ、講習会で学んだ知識や技術を地域に還元したい」と抱負を語る。
○…泉町生まれ。育ちも八王子で、結婚や出産後も市内で暮らす。町会長から誘われたことがきっかけで同協会に入会。長く続けるつもりはなかったが、応急処置講習で教わった三角巾の包帯術など「これは勉強になる」と感じた。「いざという時みんなの役に立ちたくて。普通の主婦よりかは、いろいろ防災知識を知っていた方がいい」と思ったそう。「気付いたらもう35年よ」と相好を崩す。
○…協会として、八王子消防署と連携しながら定期的な防災講習に参加。そこで身につけた知識や技術を地域に持ち帰り、防災訓練を通して町会員たちに周知する。訓練で行うのは、炊き出しやけが人の応急処置、初期消火訓練など、ありとあらゆること。AEDの操作法など、「やり方を知っているということは、自信につながる。緊急時に体が動く。むしろ、じっとしていられない」。持ち前の奉仕心がうずくのだ。
○…同協会が発足した55年前は、女性が「家」にいることが当たり前だった時代。最盛期と比べ会員数が減少している現状に、「今は働いている女性が多いですから」と時代の変化を受け止める。「町会・自治会や消防団など、人手不足はどこも抱える課題。手を取り合って解決していきたい」。災害時は地域の「防災力」が試される時。協会として、より一層の底上げを図る。
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