元八王子地域住民協議会(飯田勝会長=人物風土記で紹介)が、幻の”もとはち音頭”を復活させた。50年前に作られたメロディを元に、歌詞を住民から公募。盆踊りとして楽しめるように振付まで地元一丸となって完成させて、6月23日には元八王子市民センターでお披露目会を行った。
郷土愛を育むことを目的に昨年1月、同協議会の新藤丕さん(82)の発案で始まった『もとはち音頭』づくり。調べてみると、約50年前に元八王子小学校の運動会で数年間だけ披露されていた幻のもとはち音頭があったことがわかった。
作曲者は当時同校の音楽教師だった井出秀樹さんで、現在も近くで暮らしていることが判明。連絡をとると「リメイクしよう」となり急遽、同協議会内に制作委員会を立ち上げた。
歌詞は地元の名所・旧跡を盛り込むことを条件に住民から公募。「高尾街道 西行けば 見えるお山は 八王子城」などの情緒あふれるフレーズが集まり、50年前の曲調を元にしながら井出さんによる作編曲が施され、1番から8番までの楽曲が出来上がった。
歌い手は横川町で民謡教室を主宰する武藤勝廣さんと門下生の北原朱美さんに依頼し昨年11月、八王子駅前の録音スタジオでレコーディングを行った。
振付は地元在住の日本舞踊家・絵川美季さんが考案。地元一丸となって、今年1月に『もとはち音頭』を完成させた。
子どもたちに踊り継ぎたい
新生『もとはち音頭』が完成すると、音源データを1枚1枚CDにして100枚を作成。各町会・自治会や学校関係に配布した。また、今夏の町会・自治会主催の盆踊りで親しんでほしいと、踊りの練習用動画も撮影しYouTubeで配信=二次元コード参照=したり、4月から踊りの講習会を開始したりと普及に努めてきた。
お披露目会では作詞者、作編曲者、歌い手、振付者を紹介。集まった人で輪になり生歌で『もとはち音頭』を踊った。
発案から完成まで約1年間、企画を主導してきた進藤さんは「やっと一段落。お披露目して達成感がある」とし、今後については「これからが勝負だと考えている。毎年踊り継いでいって、ぜひ子どもたちにも親しんでもらいたい。できれば運動会で踊ってほしいな」と話している。
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