「令和6年平和祈念八王子とうろう流し」が、7月20日に市役所近くの浅川河川敷で催された。八王子市仏教会(土井俊彦会長=人物風土記で紹介)を中心とした実行委員会(野口真澄実行委員長)が主催。先祖や戦没者など、これまでに亡くなったすべての人の冥福と世界平和を願い、夕暮れ時の川に約500個のとうろうを流した。
八王子空襲で亡くなった人の五十回忌にあたる1994年に、戦前に浅川で行われていたとうろう流しを復活させた。コロナ禍で3年間の休止を余儀なくされたが、昨年から再開した。
当日は市内のよさこい・ソーラン節やタヒチアンダンスの団体による演舞が披露された後に慰霊法要を開始。仏教会の小島正存名誉会長らによる読経の後、拓殖大学国際ボランティア愛好会や市内のボーイスカウトの協力で、とうろうの放流と回収が行われ、浅川に幻想的な光景が広がった。