八王子市などが主催する「第39回平和展」で、今年も戦争体験を講話する「語り部」が行われ、一般参加者のべ100人が傾聴した。
八王子市学園都市センター第1セミナー室を会場に、2部制で開催。
第1部では、1945年8月2日に起こり、死者450人余りを出した八王子空襲について、体験者の村野圭市さん(92)が登壇。13歳だった村野さんは、明神町の自宅で空襲を受け、火の海のなか逃げまどい、弟と桑畑で夜を明かしたことや、翌日父や母と奇跡的に会えたが、母が首に大怪我をしていたことなどを詳細に回顧。「母を医者に診てもらうため、リヤカーに乗せてあきる野市へ向かった。暑く、日を除けるために弟のおしめを頭にかぶった」と当時の体験を話した。
参加した30代女性は「(描写が細かく)記憶は薄れないんだなと思った」と話し、70代男性は「本で読むのと、実際に話を聞くのとでは、響き方が全く違う」と神妙な面持ちで話した。
第2部では、生後10カ月のときに広島県で被爆した体験をもつ森下武司さん(79)が講話した。
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