開設1周年を迎えた八王子市北野環境学習センター「生きもの展示室」を担当する 片山 敦さん 北野町在勤 31歳
身近な生物の魅力伝える
○…浅川の水生生物をはじめ、市内に生息する身近な生きものを展示・紹介する「生きもの展示室」。1年前、その立ち上げに携わった。元はごみの焼却熱を利用した温浴施設があった場所。「お金をかければいくらでも立派な施設にできるが、ここは環境について学ぶ施設。なるべく廃棄物を出したくない。それに元の設備を活用したほうが来場者もおもしろいと感じてくれるのでは」。そんな思いで改装した展示室は、洗面台を水槽代わりにしたり、露天風呂をビオトープにするなど他に類を見ないユニークな施設になった。「ここに来ることで、身近に生息するさまざまな生きものに興味を持つきっかけになれば」
○…子どもの頃から山や川で虫や魚取りに夢中になり、図書館では生きものの図鑑ばかり借りている「クラスに1人はいる生きもの博士」だった。関心の高まりから大学では生態学を専攻、生態系を構成する生物と環境について学びを深めた。卒業論文でヌカエビを調査するために訪れた長池公園で指定管理者の「NPOフュージョン長池」に出会い、アルバイトを経て職員になった。
○…生きもの展示室開設の際、水生生物に最も詳しい職員だったため担当者に抜擢された。開設後は生きものの管理や展示の企画・運営に奔走。足しげく通う子どものファンもできた。「ここには生きものについて説明をするだけでなく、詳しく話を聞いてくれる大人がいることがうれしいのだと思う」と少年時代の自身と重ね合わせる。
○…休日は自転車で遠出して、見知らぬ土地の散策を楽しむ。訪問先で見かけた展示物や商品を「展示に役立つのでは」と考えていることも多く、「仕事とプライベートの境がないですね」と照れ笑いを浮かべた。
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