パリオリンピックのスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋(ここ)選手が8月3日、地元である神奈川県相模原市の本村賢太郎市長と面会し、晴れ舞台での活躍を報告した。
吉沢さんは現在、相模原市内の公立中学校に通う3年生。この日は母校近くの小山公民館(相模原市中央区)で本村市長と面会した。
「頑張った分、重み感じる」
吉沢選手は首に金メダルをかけ、スケートボードを手に日本代表の赤いジャージ姿で会場に登場。「表彰台に上った時、うれしさと安心感があふれてきた。自分の力を出し切れた」と振り返り、「金メダルにはこれまで頑張ってきた分の重みがある」と話した。
大会前には、クラスメートから応援メッセージが録音されたぬいぐるみが贈られたといい、「みんなの応援で緊張がほぐれ、力になった」と話した。
パリでの食事について話が及ぶと「美味しいものもあったが、自分は日本食が好き。お母さんの甘口のカレーが一番おいしい」と笑顔を見せた。
また「宿題をパリに持って行ったけど時間がなくてできなかった。まだ残っているけど、取材とか沢山の日程が組まれているので合間を縫ってやらないと」と中学生ならではの話もあった。
兄の影響7歳から
吉沢選手の地元には、小山公園ニュースポーツ広場があり、本格的な練習に打ち込めるスケートボードエリアが備わっている。パリ五輪と東京五輪に出場した白井空良選手など有名選手が練習を積んできた場として知られる。兄の影響で7歳からスケートボードを始めた吉沢選手もこの広場で練習に打ち込んできた。
こうした市内出身スケーターの活躍を背景に相模原市では昨年7月、麻溝公園(相模原市南区)に新たにスケートボード場を開設。また小山公園ニュースポーツ広場は今秋からリニューアル工事を実施する。
吉沢選手は「これから地元のパークで一生懸命滑っていきたい。次の世代につなげられるよう自分自身が頑張っていきたい」と話した。