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「八王子を日本一のデジタル先進都市に」をスローガンに掲げ、将来のデジタル人材を育成する一般社団法人八王子デジタル教育支援協議会は8月23日、昨今利用が拡大するChatGPTなどの「生成AI」についてのセミナーを開催した。
会場となった明神町の東京たま未来メッセの会議室には、経営者や一般市民らおよそ20人が集まった。講師を務めたのは、同協議会の会員であり、AIコンサルティング事業を展開する石原堅さん(KINI合同会社代表)。石原さんは日頃から5つの生成AIサービスを利用しており、今回はその違いを比較検討した上で、主に初心者向けの基礎知識や使い方を説明した。
参加者はまずアプリをインストールし、「命令を出す。その後に条件を付け加えていく」という基本的な手順を実践。AIに対して「会長の挨拶文を教えてください。3分くらいで収まる内容で、ユーモアを交えて」といった指示を出し、数秒で生成された結果に驚きを示した。
「スマホに秘書」
すでに利用をしている経営者から「自分の秘書がスマホの中にいる感じ」「上司のアドバイスがいらなくなる。いずれ年功序列が崩れる」「(AIは)文句を言わないし、面倒がらない」とその利便性や可能性を強調する意見が聞かれた。一方で、AIに頼りすぎることについて「車のナビばかり見ていると道を覚えない。地図を使うと覚える。それと同じで、自分で考えるべきところはしっかり考えないといけない」という慎重な考えの参加者も見られた。
同協議会は、定期的にこのようなセミナーを開催し、デジタルやAIを身近に感じてもらえる環境を整備していくことで、会員の拡大を図りたいと考えている。会員を増やすことで、八王子の「デジタル好きな子どもたち」への支援を強化し、将来的には「デジタル先進都市」を目指す展望を持つ。
次回は26日に
次回のセミナーは9月26日(木)午後6時30分より、同会場で開催される。参加は無料で、申し込みは同協議会のホームページから行うことができる。石原さんは「今さらChatGPTのことを聞けないという方から、普段使っている方まで、幅広い方々に役立つ楽しいワークショップにするため、準備を進めています」と、参加を呼びかけた。
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