さんあい介護医療院(宮下町)で敬老の日にちなみ、長寿を祝う会が行われた。利用者約20人が集い、同院職員の有志バンドの演奏を楽しんだ。同院内で最高齢の105歳を迎えたのは市倉タカヱさん。長男の亘さん(82)、三男の巨三さん(74)と話を聞いた。
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タカヱさんは1919(大正8)年8月、徳島県で生まれ育った。22歳の結婚を機に八王子市千人町で暮らし始め、太平洋戦争時の八王子空襲にも見舞われている。「防空壕へ子どもを抱えて逃げた。夜は眠れず、ご飯も炊けない。やること大変」とタカヱさんは振り返る。当時4歳だった亘さんよると焼夷弾が燃え、タカヱさんが水をかけて消火していたのを覚えているという。
これまで大きな病気もせず、入院したこともないというタカヱさん。健康の秘訣を尋ねると、「よく食べる。特にみかんが好きだね。昔から無口でよく働く人だった」と巨三さんが答えてくれた。今も好き嫌いなく、自分の手で食事をする。普段から職員に故郷の思い出を話すことが多いという。「みかんや金柑、びわの実がたくさんなった。徳島のことをよく思い出す」とタカヱさん。
なお、八王子市内の最高齢は女性が108歳、男性が106歳。105歳以上は21人、100歳以上は326人いる(9月15日時点)。
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