市立上川口小学校(市川利幸校長)の全校児童24人が10月1日、同校近くにある上川の里特別緑地保全地区の田んぼで稲刈り体験学習を行った。児童らが今年6月に植えた苗が収穫時期を迎え、黄金色に実った稲穂を鎌を使って手刈りした。
同校では食育や地域に根差した総合学習の一環で、コメ作りを体験する授業を毎年実施。同地区の保全活動などを手がけるNPO法人街づくり上川(高野誠三理事長)が、子どもたちへの稲作指導や水田管理などに協力している。同校の青木志保副校長は「毎年体験学習ができるのは、協力いただいている皆様のおかげ」と感謝する。
学校生活の思い出に
鎌を手にした子どもたちは、同法人や学校運営協議会のメンバーらの手を借りながら、たわわに実った稲を根本から丁寧に刈り取り、根本で束ねて稲架(はさ)に掛ける作業を行っている大人のもとまで運ぶ作業に勤しんだ。参加した志賀徳七さんは「6年生なので今年が最後の稲刈りと思い頑張った。楽しかった」と作業を振り返った。刈り取った稲は10月末に脱穀、精米を経て学校給食で食べる計画だ。
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