「日本舞踊を通して伝統文化を身近に感じてほしい」と、八王子芸妓衆の一人・花柳菊小太郎さんが10月5日、「伝統文化こども日本舞踊教室」を参加費無料で初めて開催した。中町の黒塀通りにある桑都テラスに幼稚園児から小学6年生までの8人と保護者らが集まり、浴衣に着替えて日舞に親しんだ。子どもらは今後月2回の稽古に励み、2025年1月26日(日)の発表会でその成果を披露する予定。
稽古初日は参加者全員で浴衣に着替えると、座学として小太郎さんが日本舞踊の起源を紙芝居で紹介。日本の代表的な神話に登場する天照大神(アマテラスオオミカミ)が隠れた天の岩屋戸の前で、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が踊ったのが舞や踊りの起源だと言われているという。
座学の後は座り方や立ち方、お辞儀の作法を学び、実践。日舞の基本動作を取り入れた振付で、童謡の「たきび」にあわせて体を動かした。
第四小学校から参加した原明音さんは「普段はバレエを習っているが、(動き方が)全然違うのですごくびっくりした。最後まで頑張りたい」と話していた。
初回稽古を終えた小太郎さんは「伝統を未来につなぐ何かができれば。10年計画で今後も続けていきたい」と意気込みを語った。
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