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八王子市の東部地域と町田市の相原、小山、小山ヶ丘の一部地域を管轄エリアとする南大沢警察署が2024年の今年、開署から15周年を迎えた。2つの行政区域の一部を合わせた管轄エリアは警視庁(東京都)内でも珍しい。改めて、安心・安全のまちづくりに取り組むため、警察署職員はもちろん、関係団体含め、地域が一体となり組織づくりに励んできた歴史がある。
都内102番目の新しい警察署
南大沢警察署は警視庁管内で102番目に開かれた警察署として、2009年4月に運営を開始した。初代署長を中川司さんが務め、現在は第11代目として堀口栄二さんが署長を務めている。開署と同時に、同署をサポートするためのボランティア組織である南大沢交通安全協会、南大沢防犯協会、南大沢警察懇話会も活動を開始。地域住民と警察署が連携し、改めて、安全・安心なまちづくりが始まった。
融合目指して理解深め合う
八王子警察署と町田警察署に所属する団体からそれぞれメンバーを募り、開署準備室を前年度から設置、各団体ごとに話し合いを重ねた。
「スタートするにあたり、皆さんに信頼、共汗(共に汗をかくという意味の造語)、融合を掲げ、会の歴史と文化を醸成しようと呼びかけたのをよく覚えている」と発足時を振り返るのは、現在まで南大沢交通安全協会の会長を務める田中泰慶さん。開署当時を知る1人だ。
以来、全国交通安全運動や年末の「ゆずり合いキャンペーン」などの活動はもちろん、町田市と八王子市で開催される地域イベントには、お互いに出席しあい、市域を超えた地域交流を重ねてきた。田中会長は「これまでのやり方や歴史など、それぞれの立場を尊重し、理解を深め合ってこれた。15年で、かなり融合できたのでは」と手応えを感じている。
顔見知りが街の安全に
さまざまな社会情勢のなか、開署から15年がたち、街の課題として挙げられるのは交通安全の他に、特殊詐欺がある。常に新しい手口が出てくる特殊詐欺は、「市民に手口を知ってもらうことが重要」とし、南大沢防犯協会が啓発に力を入れている。
同協会で3代目の会長を務める高橋文夫さんは「ロマンス詐欺や投資詐欺など、昔では考えられないような犯罪がある。少しでも被害を減らしたい」とし、安心して過ごせる地域にするための第1歩として「住人同士が顔見知りになっておくことが大切」と話す。そこで欠かせないのが、地域で男性とは違う人脈を持つ『母の会』だという。
自分たちの街は自分たちで守る
母の会とは「子どもの安全確保」を目的に活動する女性会員のみの団体。長年会長を務める加藤美惠子さんは「母親的な目線で子どもたちの見守り活動を続けてきた。地域の安全には警察はもちろん、外郭団体と地域の連携も欠かせない。それは『自分たちの街は自分たちで守る』、そんな共通意識があるからこそ」と自負している。
地域の隅々まで目が行き届く、そんな環境は警察職員だけでは作り出せない。これからも発展を続ける南大沢エリアには、地域の安全・安心を維持するために防犯・交通安全活動を無償で続ける人々がいることを忘れてはならない。
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