神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2024年10月31日 エリアトップへ

(PR)

南大沢警察署 開署から15周年 町田と八王子地域一丸で歩んだ道

社会

公開:2024年10月31日

  • X
  • LINE
  • hatena
南大沢警察署 開署から15周年

 八王子市の東部地域と町田市の相原、小山、小山ヶ丘の一部地域を管轄エリアとする南大沢警察署が2024年の今年、開署から15周年を迎えた。2つの行政区域の一部を合わせた管轄エリアは警視庁(東京都)内でも珍しい。改めて、安心・安全のまちづくりに取り組むため、警察署職員はもちろん、関係団体含め、地域が一体となり組織づくりに励んできた歴史がある。

都内102番目の新しい警察署

 南大沢警察署は警視庁管内で102番目に開かれた警察署として、2009年4月に運営を開始した。初代署長を中川司さんが務め、現在は第11代目として堀口栄二さんが署長を務めている。開署と同時に、同署をサポートするためのボランティア組織である南大沢交通安全協会、南大沢防犯協会、南大沢警察懇話会も活動を開始。地域住民と警察署が連携し、改めて、安全・安心なまちづくりが始まった。

融合目指して理解深め合う

 八王子警察署と町田警察署に所属する団体からそれぞれメンバーを募り、開署準備室を前年度から設置、各団体ごとに話し合いを重ねた。

 「スタートするにあたり、皆さんに信頼、共汗(共に汗をかくという意味の造語)、融合を掲げ、会の歴史と文化を醸成しようと呼びかけたのをよく覚えている」と発足時を振り返るのは、現在まで南大沢交通安全協会の会長を務める田中泰慶さん。開署当時を知る1人だ。

 以来、全国交通安全運動や年末の「ゆずり合いキャンペーン」などの活動はもちろん、町田市と八王子市で開催される地域イベントには、お互いに出席しあい、市域を超えた地域交流を重ねてきた。田中会長は「これまでのやり方や歴史など、それぞれの立場を尊重し、理解を深め合ってこれた。15年で、かなり融合できたのでは」と手応えを感じている。

顔見知りが街の安全に

 さまざまな社会情勢のなか、開署から15年がたち、街の課題として挙げられるのは交通安全の他に、特殊詐欺がある。常に新しい手口が出てくる特殊詐欺は、「市民に手口を知ってもらうことが重要」とし、南大沢防犯協会が啓発に力を入れている。

 同協会で3代目の会長を務める高橋文夫さんは「ロマンス詐欺や投資詐欺など、昔では考えられないような犯罪がある。少しでも被害を減らしたい」とし、安心して過ごせる地域にするための第1歩として「住人同士が顔見知りになっておくことが大切」と話す。そこで欠かせないのが、地域で男性とは違う人脈を持つ『母の会』だという。

自分たちの街は自分たちで守る

 母の会とは「子どもの安全確保」を目的に活動する女性会員のみの団体。長年会長を務める加藤美惠子さんは「母親的な目線で子どもたちの見守り活動を続けてきた。地域の安全には警察はもちろん、外郭団体と地域の連携も欠かせない。それは『自分たちの街は自分たちで守る』、そんな共通意識があるからこそ」と自負している。

 地域の隅々まで目が行き届く、そんな環境は警察職員だけでは作り出せない。これからも発展を続ける南大沢エリアには、地域の安全・安心を維持するために防犯・交通安全活動を無償で続ける人々がいることを忘れてはならない。

◆以下の画像をクリックかタップするとデジタルブックが開きます。

八王子版のピックアップ(PR)最新6

就職支援セミナー

「氷河期世代」が対象 八王子市

就職支援セミナー

11月18日 東京たま未来メッセ

10月31日

南大沢警察署 開署から15周年

南大沢警察署 開署から15周年

町田と八王子地域一丸で歩んだ道

10月31日

色づく里山 樹下に眠る

色づく里山 樹下に眠る

10月25日〜29日 秋の現地見学会

10月24日

就職支援セミナー

「氷河期世代」が対象 八王子市

就職支援セミナー

11月18日 東京たま未来メッセ

10月17日

「樹木葬」で里山の一部に

「樹木葬」で里山の一部に

墓じまいの相談や親子プランも

10月17日

ユーロードでガラポン抽選会

あっとほーむデスク

  • 5月30日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月31日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook