八王子東ロータリークラブ(白圡保成会長)が10月29日、北野ひなた保育園(井上雅弘園長)に小児用の視力検査キットを贈呈した。これは同クラブが行う奉仕事業の一環で、子どもの弱視や斜視を早期発見しようという取り組み。九州に拠点を置く一般社団法人みるみるプロジェクトの協力で行われる。
検査キットはゾウ、ウサギ、キリン、パンダが描かれた箱の真ん中に、視力検査用の記号「ランドルト環」を掲出。「ドーナツ誰が食べたかな?」と問いかけ、園児に空いた方向を答えさせる。ゲーム感覚で検査を行えるので、日常保育の中で気軽に何度も検査を行ってほしいという狙いがある。
同クラブのメンバーで眼科医の近藤義之さんによると、近年子どもの近眼や斜視は増加傾向にあるが、子どもの弱視は早期に発見すると改善できる可能性が高まるという。同園には今後、同プロジェクトの眼科医や視能訓練士が訪れ、検査を行う予定。
井上園長は「すばらしい活動だと思った。子どもの発達と視力の関係が深いことは現場にいるとよくわかる。早期に発見できるのはありがたい」と話し、白圡会長は「今年から正式事業として行っている。キットの存在を市内でもっと広めていきたい」と話した。
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