八王子の経済発展のために活動する総合経済団体・八王子商工会議所(第19代 樫崎博会頭)が今年、130周年を迎えた。11月8日には、京王プラザホテル八王子で記念式典と祝賀会を開催。来賓や関係者ら延べ約240人が会場に集い、節目を盛大に祝った。
式典に先立ち、130年の歩みをたどる動画が流され、続いて日本商工会議所の小林健会頭や東京都の小池百合子知事から寄せられたビデオメッセージが披露された。開式後、式辞に立った樫崎会頭は、創立からこれまでの歴史や直近の事業などを振り返り「慢性的な人手不足や仕入れ価格の高騰、事業承継など企業を取り巻く経営課題は複雑化している。(中略)八王子は学園都市であり産官学の連携により新技術の研究開発、新事業を創出するための優れた土壌を有している。また、高尾山などの豊かな自然と地域の伝統文化を背景とした観光振興など、八王子の可能性は計り知れない。本会議所の使命は一貫して地域に根差し、企業の成長を支援すること。八王子の特徴を最大限に生かし、引き続き地域経済社会の発展のために邁進してまいります」と述べた。
来賓の祝辞、田辺隆一郎名誉会頭に花束が贈られた後、副会頭らからDXやGXの推進など、それぞれの担当事業の報告が行われ、式典は閉式。
続く祝賀会では、八王子祭囃子連合会が迎え囃子を演奏。開会後、八王子消防記念会の木遣の音頭をきっかけに、初宿和夫市長や萩生田光一代議士、地元選出の都議らと鏡開きで乾杯した。八王子芸妓衆も登場し、盛り上がりに華を添えた。
産業振興に貢献
八王子商工会議所は1894(明治27)年8月17日に創設。全国で41番目の誕生となった。今年107年目を迎える八王子市制よりも長い歴史をもつ。江戸時代、甲州街道の宿場町として栄え、織物業を中心に発展を遂げた八王子。同会議所は戦後復興、高度経済成長期など、産業と経済の発展に貢献してきた。直近10年は中心市街地の活性化を中心とした事業を展開。特に、混乱を極めたコロナ禍での職域接種は全国に先駆けて実施された。年々、会員数を伸ばし現在は4780会員が所属している。
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