設立40周年を迎えた八王子肝友会の最長会員の 尾崎 靖宏さん 堀之内在住 71歳
患者仲間と交流 心軽く
○…肝臓病患者や、その家族による交流や学び合いを目的に活動する八王子肝友会。その最古参メンバーとして、12月15日に東京たま未来メッセで開催する設立40周年記念講演会の準備に奔走している。「当日は医師の講演だけでなく、患者の生の声を聞くことができる。多くの人に参加してもらえれば」と願う。
○…肝炎と2度のがん治療を経験してきた。がんを宣告された時はショックを受けたが、肝友会で得た知識や情報を生かして「無駄に恐れることなく、落ち着いて対処することができた」という。また、がんはいずれも職場の健康診断を通じて発覚したことから、検査の大切さを痛感。「肝炎ウイルス検診は無料で受けることができるが、市内の受診率は低い。早期に発見できれば治療を始められるし、問題がなければ安心して生活ができる。1日だけの検査、多くの人に受けて欲しい」と呼びかける。
○…北海道出身。日本生活協同組合連合会に勤め、30年ほど前に転勤で東京へ。緑が多く交通の便が良い八王子に居を構え、20代から肝炎を患っていたため肝友会に入会した。定例会や会報の発行、新年会やお花見などの親睦を深める機会もあり、コロナ禍から定例会のオンライン参加もできるようにした。会員の高齢化などで近年、解散する肝友会が増えているが「患者同士がつながり、経験談や率直な意見が交わせる場は必要。近隣地域で不安を抱える当事者の受け皿になれれば」と使命感を新たにする。
○…最近の趣味はバードウォッチング。健康維持のために始めたが、双眼鏡や本を買い揃えて野鳥観察会に参加するなど楽しんでいる。昨年から、パラ五輪種目でもある「ボッチャ」も始めるなど、ピンチを乗り越えた体で人生を謳歌する。
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