八王子消防署によると、2024年に市内で発生した火災の件数は201件(前年は163件)で、13年の226件以降の11年間で過去最多となった。同署では火の取り扱いやテーブルタップ等の許容電流を超えた電気機器の使用(いわゆる、たこ足配線)などに注意を呼びかけている。
24年の焼損床面積は1185平方メートル、火災による死者は2人(自損を除く)、負傷者は41人。火災種別を見ると、建物火災が106件、車両火災が11件、林野火災が2件、その他が82件となっている。前年に比べて、畑や公園、空地で枯草やごみが燃えたり、電線などの工作物が燃えるといった「その他」の火災が増えたという。
建物火災の原因別では「電気設備関係」が最も多く51件、次いで「ガステーブル等」、「たばこ」、「放火」の順となっている。出火原因1位の「電気設備関係」について同署は「テーブルタップ等の許容電流を超えた使用が原因となる火災が散見されている。機器の使用可能な電力量を今一度確認し、適切な使用を心がけて」と話す。
乾燥に注意
同署によると、年明けから1月17日現在までの火災件数は前年とほぼ同じペースで推移しているという。大規模な火災は発生していないが、放火や電気設備のトラブル、裸火が原因の火災が発生。枯草を焼却中に周囲に火が燃え移った火災もあり「空気が乾燥しているので、燃えやすいものを家の周囲に放置しないで、火の取り扱いにも十分注意してほしい。また野焼きは原則、禁止されているため、行わないで」と注意を促す。
また最近の火災の例で、電気ストーブを使用しながら就寝中、寝返りをうった際に掛け布団がストーブに接触し火災が発生したケースもあった。この時は住宅用火災警報器が鳴動して、住民が火災に気が付くことができたという。同署では「火災の発生を早期に知らせる住宅用火災警報器と、被害を抑える住宅用消火器などの設置や維持管理をしましょう」と家庭でできる火災予防策をアドバイスしている。
住宅用火災警報器は煙や熱を自動で感知し、火災の発生を音声等で早期に知らせる機器。消防法ですべての住宅に設置が義務付けられている。
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