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腰の痛みに｢日帰り治療｣ 多摩センター痛みのクリニック
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアは手足や頸、腰にしびれや痛みを生じる病気。通常は内服薬やブロック注射で治療を行うが、強い痛みが続く場合はカテーテルという特殊な細い管を用いて原因となっている癒着組織をはがす「硬膜外腔癒着剥離術（こうまくがいくうゆちゃくはくりじゅつ）」を、多摩センター痛みのクリニックでは取り入れている。
背骨の中には、硬膜という膜に覆われた脊髄神経があり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では硬膜周辺組織が癒着して痛みやしびれを引き起こす。同治療法では体にメスを入れることなく、針からカテーテルを挿入して癒着組織を剥がし、薬液で洗い流す。全身麻酔も不要で、体への負担が少ない事が特長だ。福島悠基院長は「脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの診断を受けても、上下肢の脱力や排尿・排便障害といった強い神経症状がなければ必ずしも手術が必要とは限らない。その場合は痛み治療が重要で、この治療法も選択肢の一つとなる」と説明する。
この治療法は米国から普及し、日本では２０１８年より保険適用となっている。「手術に抵抗のある方や高齢で手術できない方も対象となり、日帰り治療も可能」と福島院長。同クリニックで各種検査や通常の治療を行いながら、この治療が必要と判断された場合には、福島院長が勤務していた日本医科大学多摩永山病院麻酔科と連携して治療を行っている。
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