市内に拠点を置くコニカミノルタ陸上競技部の野口拓也選手(29)が2日、豪・ゴールドコーストマラソンに出場し初優勝を果たした。タイムはトップランナーの目安とされる2時間10分を切る2時間8分59秒の自己新記録で、8月に行われる世界陸上・マラソン日本代表の川内優輝選手も破った。
日本のトップランナー入りを示す走りだった。ケニア人選手との一騎打ちとなった37キロ以降。抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げラスト1キロで一時は離されたものの、「引く意識はなかった。思いのほか身体が動いた」と、ゴールの200M手前で抜き返しゴールテープを切った。「3位以内が目標だった。この結果には満足している」と野口選手。昨年の11月下旬から継続して練習を積めてきたことが好走につながったと勝因を話す。
マラソンの下地づくりは市内で行ってきた。高尾山では、マラソンを走り切るための脚作りを行い、台町・富士森公園内の陸上競技場でスピードも強化を図ってきた。「高尾山には、登山者の方に迷惑がかからないように、早朝に登るなど工夫してきました。八王子は走力を高めるのに適している街」。今回の好成績には、今年3月に結婚した現役の実業団ランナーである妻の理沙さんの存在も大きい。朝早く起きて、野口選手のために栄養を考えた食事をつくってくれるなど、理沙さんの献身的なサポートが好走を支えた。「恩返し、したいという気持ちが力になりました」(理沙さんも今回のマラソンで女子の部3位の好成績を挙げた)
目指すは2020年の東京五輪・パラリンピックのマラソン日本代表。そのためには実戦数が足りないと考えている。「まずは五輪の国内選考会に参加できるように、レベルアップしていきたいです」
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