八王子FCアトリースのゴールキーパーで、都女子サッカー連盟の優秀選手として表彰された 佐怒賀(さぬが) 理子さん 片倉町在住 15歳
まずはめざす 高校日本一
○…「リコ、ナイスキー!」。戸吹町のグラウンドにチームメートの掛け声が響く。ボールに飛びつく迫力は、いつもの笑顔からは想像ができない。2月、年間のリーグ戦での活躍に対し、個人で初めて表彰を受けた。「コーチング(指示)がまずまずできたかな。チームを盛り上げられたとも思います」。監督は「横の動きが素晴らしい。体がよく伸びる」とそのキーパーの素質を評価する。
○…2人の兄の影響でサッカーを始めたのは幼稚園の頃。小学校でも地元クラブの女子部で活躍した。「運動が大好き。学校では、ほとんど外で男子と遊んでいました」。キーパーを務めるようになったのは小3のとき。「頼まれたのがきっかけ」だそう。中学になると市内唯一の女子クラブへ。実はサッカーを続けるか悩んだが、両親が背中を押した。その両親はほとんどの試合を応援に訪れている。見守る姿が力になっている。
○…キーパーの責任は重大だ。「決められたら悔しい。でもピンチを防げたら本当に嬉しい」。孤独なポジションでもある。「雨のときはビショビショで。体を動かさないから寒くなるし…」。得点をする仲間の姿をみて「かっこいい」と憧れることも。だがこれまでキーパーをやめたいと思ったことはない。「(フィールドプレーヤーの動きは)そもそも自分じゃできないし」と笑う。
○…この春、生まれ育った八王子を離れる。「強豪」と言われる女子サッカー部を有する新潟県の高校へ進学する。「自立ができる。楽しみ」。サッカーで駆け抜けた中学3年間。「たくさんの友達ができて良かった。プレーの出来は70点くらいですかね」。今後の目標は「高校日本一」。監督は「リコならなでしこ(日本代表)いけるよ」とエールを送った。
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