神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2019年10月31日 エリアトップへ

浅川 濁り収まらず 恩方観光「釣場」に打撃 

社会

公開:2019年10月31日

  • X
  • LINE
  • hatena
濁った浅川を案内する野村さん。流木により河岸はえぐられた
濁った浅川を案内する野村さん。流木により河岸はえぐられた

 恩方地域を流れる浅川沿いは現在もバスの通行が一部のみなど台風19号による被害の影響が続いている。観光資源のひとつである釣場は営業再開のめどがたたない。川の漁業権を持つ恩方漁業協同組合(上恩方町)の野村福松代表理事組合長(72)は「まずは生活道路の復旧が何より。あとこの川の濁りが何とかなれば」と嘆いた。※24日取材

稚魚エラ病2千匹放流

 12日の台風通過からおよそ2週間が経ったが、川の濁りは収まらない。「いつも台風のあとでも2、3日で元の状態に戻った。こんなことははじめて」

 組合は川の水を利用した養殖池で稚魚を育てている。その水の濁った状態が続いたため、池にいた数匹のニジマスやヤマメがエラ病にかかってしまった。他の稚魚もかかる可能性があったため20日、2000匹を放流した。例年この時期は来年4月第1日曜日の解禁にむけ、3万匹を養殖しなければならないが、現在池は水もない状況だ。

 年間4000人以上が訪れる組合の釣場「北浅川恩方ます釣場」(上恩方町)をはじめ、川沿いにある「八庵」「辻野養魚場」(いずれも同町)も土砂などで被害を受けた。八庵の渕上忠晴さん(63)は「こういう環境で営業しているので、被害も想定し覚悟はしていた。今後の見通しはたっていないが、くよくよしてばかりもいられない」と前を向く。「恩方の魅力だから。続けていかないと」

応援ありがたい

 川の被害は先日、NHKのテレビ番組で紹介された。対応した野村さんは「おかげで多くの応援メッセージをいただいた。本当にありがたい」と話した。組合は再び川が澄むのを待ち、来春にむけ1日も早く準備を進めたい考えだ。

 なお恩方地域は25日時点で路線バスの通行が一部区間のみとなっている。

被害を受ける前の浅川=組合パンフレットより
被害を受ける前の浅川=組合パンフレットより
八庵の釣場=右側=は泥で埋まった。「知人や親せきが来て支えてくれました」と渕上さん
八庵の釣場=右側=は泥で埋まった。「知人や親せきが来て支えてくれました」と渕上さん

八王子版のトップニュース最新6

闇バイト、対策強化中

八王子市

闇バイト、対策強化中

3警察署 各地区で啓発活動

11月21日

不登校児の親 孤立防げ

不登校児の親 孤立防げ

鑓水小保護者ら 活動1周年

11月21日

日光東照宮で木遣奉唱

八王子消防記念会

日光東照宮で木遣奉唱

66年ぶり、はしご乗りも

11月14日

創立130周年を祝う

八王子商工会議所

創立130周年を祝う

240人集い、盛大に

11月14日

米づくりの歴史つないで

高月町

米づくりの歴史つないで

NPOが初の体験ツアー

11月7日

「てくポ」で最優秀賞

八王子市

「てくポ」で最優秀賞

アプリ活用した健康施策

11月7日

向こう3軒両隣、互近助づきあい

12月13日(金) 一般参加可の研修会を実施 参加者募集中!

https://chojiren-hachioji.jp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 5月30日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月21日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook