(PR)
プロバスケ ビートレインズ体制一新
プロバスケ東京八王子ビートレインズの運営会社THTマネジメント(子安町)の経営体制が一新され、新社長に株式会社キャリアコンサルティング(千代田区)の室舘(むろだて)勲氏が就任した。6月25日、八王子市内で会見が開かれた。運営会社については1月から経営状態の悪化が伝えられていた。室舘氏は「八王子のバスケの灯を消したくない」と決意を語った。
神田に本社
新体制は3月30日の臨時株主総会で決まったが新型コロナウイルス感染症の拡大があり、発表が遅れた。
同社セールスプロモーション支援事業部部長の高松僚氏が代表取締役常務に就任する。同社からは田杭(たぐい)史好(ふみよし)氏も取締役となる。前代表の和田尚之氏は取締役として営業面での活動を続ける。
同社は千代田区神田神保町に本社を構える。2003年の創業で、主に学生の就職を支援する事業を展開する一方、企業へ新卒生の紹介も行なっている。提供する就活サービスは年間5300人の登録がある。資本金は2300万円で、従業員数は147人(4月1日時点)。
室舘氏は1971年、青森県むつ市の生まれ。教育関連事業に従事したのち、同社を設立。趣味は茶道、能などで、「日本の伝統文化を後世に伝える」活動にも力を入れている。高松氏は同社創業以来、室舘氏をサポートしており、バスケ会社の運営面でも「共同代表」として同様の動きが期待されている。
昨年からオーナー探し
会見ではまず、和田氏がこれまでの経緯を説明。経営については昨年9月の2019―20シーズンが始まる前から「よくない状態」で、同年8月からB3リーグを運営する一般社団法人ジャパン・バスケットボールリーグと「新オーナー探し」をしていたそう。同社については「これまで自分たちがやってきたことを継承してくれると聞いて安心した」とし、今後は「八王子に恩返しの意味もこめ、自分なりに協力したい」と話した。
10年後大きな夢
続いて室舘氏がマイクを持った。
室舘氏は実は中高とバスケ経験があり、社会人になってもストリートバスケに興じた時期もあったそう。高松氏も経験者で、同社にはバスケ部がある。3年ほど前から活動しており、選手は同社に登録する学生や社会人で、千代田区の大会で優勝の実績もある。室舘氏は「5年くらいかけてB3で戦えるチームにできれば」との思いがあったそう。そんな中、ビートレインズ支援の件が舞い込んできた。「急に頂いた話で驚きましたが、調べていくうちにのめり込んでいきました」。ビートレインズが八王子唯一のプロチームである点、チームは地元の和田氏が一から作り上げた点、また八王子市内には全国優勝したチームがあるなどバスケが盛んな点…。「(ビートレインズがなくなってしまったら)これまでせっかく盛り上がってきたものがなくなってしまう。このバスケの灯を消したくない」。決断は3月中旬。コロナ禍で全く先が見通せない状況だったが「10
年後、この判断が正しかったと思えるようにする」と意思を固めたそうだ。
室舘氏はその「10年後」に大きな夢を描いている。B1での優勝だ。すでに社内にそのイメージを掲げ、走り出している。そこに向け、どのようなチームを目指すかについては「100点取られても101点取るチームにしたい。ファンには激しい試合を見せたい」と話した。
人間力育てる
行動指針としてチーム理念、チームビジョン、チーム名は継承される一方、「選手への人間力養成」も力を入れる。同社がおよそ15年間で2万人に実践した独自カリキュラム「しがく式」を導入し、プロ選手としての自覚をさらに促す考え。室舘氏は「勝てるチームか負けるチームかはリーダーで決まる。選手にはリーダーシップを学んでほしい」と話す。選手の引退後、セカンドキャリアを意識しての取り組みでもある。
なお、同社では今後、運営する就職支援(プレスタ)の出張所を市内に開設するほか、市内企業に対して学生の職業紹介支援などを計画している。
主力選手と契約
同日、契約合意に至った選手も発表された。亀崎光博選手、大城侑朔選手、ニヨキゼラ・イーヴェ選手、山梨歩(あゆみ)選手、地久里(じくり)謙成(けんせい)選手、そして大金(おおがね)広弥選手と、いずれも主力メンバー。昨季に引き続きキャプテンを任された大金選手は「(チームを存続させてくれた)キャリアコンサルティングに感謝したい。地域へ良い影響を与え、元気を与えていきたい」と挨拶。大金選手と同じく6年目を迎え、初めて副キャプテンに任命された地久里選手は「勝ち星を重ね、感動を与え、ファンを増やし、チームの発展に貢献したい」とコメントした。
開幕時期は未定
バスケのプロリーグは例年秋に開幕するが20-21シーズンについては未定。7月中にはスケジュール発表の予定。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>