めじろ台在住の永瀬一哉さん=写真=が、8冊目となる自著「1979年 ソ連領シルクロードの旅」を刊行した。
永瀬さんは神奈川県の高校に教員として勤務し、今春で再任用を終了。「教員2年目で訪れた旅の記録を、退職して2年目に出版した」と話している。
執筆のきっかけになった出来事の一つは、今年のロシアによるウクライナ侵攻。ヒバ(現ウズベキスタン)の博物館で見た絵画に、昔のソ連政府に反抗した人を虐殺する様子が描かれていた。「普通なら隠したいような事実。あえて見せるのは『抵抗するとこうなるぞ』という意図があるのでは」。そう考え、「現在のロシアも変わっていないのではないか」との思いを抱いたという。
一方、訴えたい内容はロシアの非道さではなく、文化による考え方の違い。「定刻から2時間遅れるレストランの食事」「浴槽の栓をつなぐヒモが短くて排水口に届かない」「買った時計がその日のうちに壊れる」など多様な体験を通じて、「日本の当たり前は世界の当たり前ではない」とカルチャーショックを受けたという。
同書はA5判340ページ、税込3190円。アマゾンで発注後に製本するプリントオンデマンドでの発送。出版元の揺籃社(追分町/【電話】042・620・2615)でも受け付ける。
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