中町の黒塀エリアの一角に整備された商業施設「桑都(そうと)テラス」が11月26日に開業した。官民で進める八王子市中心市街地活性化基本計画の主要事業の一つ。伝統文化の継承やにぎわい創出の拠点として期待が集まる。
桑都テラスは伝統文化の伝承や交流、新たな老舗の創出などをコンセプトに、演芸場や飲食・物販店、憩い広場を整備。演芸場では芸妓衆の踊りの鑑賞など伝統芸能の興行等が可能に。飲食、物販店は、喫茶店や居酒屋、ドーナツ販売店、「八王子少年」ことリトルがプロデュースするアパレルショップなど8店舗が出店している。
26日の記念式典では、事業主である一般財団法人八王子市まちづくり公社の佐久間寛常務理事が大矢恵一理事長のコメントを代読。「花街や八王子の伝統文化を発信していく拠点に。施設の出店者が新たな老舗となることを期待したい」とあいさつした。
同事業を進めてきた、八王子市中心市街地活性化協議会の田辺隆一郎会長は「コロナ下という厳しい状況の中、多くの方の努力で課題をクリアでき心より感謝したい。東京たま未来メッセや駅周辺に訪れる人を街中へ誘導することが一つの目的。施設完成で終わりではなく、機能を発揮していかなくては。これからが始まり」と意気込む。八王子商工会議所の樫崎博会頭は「芸妓衆や八王子車人形など、独特の文化を色濃く出す重要拠点になる」と期待を込めた。
市中心市街地活性化基本計画は八王子駅、京王八王子駅周辺、甲州街道沿い一部が計画区域となる。駅周辺に訪れる人の中心市街地への誘導などを目的に市が策定。同公社と商工会議所で構成する同協議会とともに進めている。一昨年に開所した休憩所「まち・なか」やマルベリーブリッジの延伸整備も事業の一つ。
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