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八王子版 公開:2023年6月8日 エリアトップへ

清水工房 「御宿場」巡り町おこし 甲州街道沿い 34種の印に

文化

公開:2023年6月8日

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甲州街道の宿場の一つ、八王子の「御宿場印」。清水工房や、まちなか休憩所八王子宿(中町)で購入できる=同社提供
甲州街道の宿場の一つ、八王子の「御宿場印」。清水工房や、まちなか休憩所八王子宿(中町)で購入できる=同社提供

 八王子を拠点にする印刷会社「清水工房」(追分町/比嘉良孝代表)が主催する「甲州街道御宿場印(ごしゅくばいん)プロジェクト」が5月から始まった。寺社の「御朱印」ならぬ「御宿場印」を全34種を集めるという、スタンプラリーのような企画。同社の担当者は「歴史に興味のある人はもちろん、健康を意識したウオーキング目的の方も楽しめる。ぜひ全種類集めてみて」と参加を呼びかけている。

 1969年創業の同社は、自費出版の書籍を中心に扱う印刷会社。出版部門は揺籃(ようらん)社として請け負い、これまでの出版総数は2000点を超える。中でも「松姫」や「大久保長安」「八王子城」を題材にした書物など、地元に根ざした刊行物が目立つのが特徴だ。

独自デザイン作成

 今回の「甲州街道御宿場印プロジェクト」は、江戸時代に宿場町だった八王子の歴史資源を生かした企画。御宿場印とは、街道沿いの宿場ごとに作られた訪宿証のことで、はがきサイズの用紙に、宿場名と特製の角印、その地域に関連した絵柄が印刷されている。もともと2021年に地元信用金庫が立ち上げた「日光街道日光西街道御宿場印」がルーツで、昨年からは「東海道御宿場印」も開始。いずれも歴史資源である「宿場」を活用し、地域活性化や観光振興を目指している。

 同社では八王子観光コンベンション協会からこの「甲州街道版」の提案を受けたことをきっかけに、八王子を含む御宿場印の製作に着手。半世紀以上にわたり印刷・出版会社として営業する同社だが「このような規模の催しを開催するのは初めて」といい、先月から解禁となった。

 用意した御宿場印は全34種。日本橋から信州下諏訪まで約210キロメートルを結ぶ甲州街道には、45カ所の宿場がある。一部に近隣の村同士が協力して運営していた「合宿(あいしゅく)」があり、全32宿に、起点の日本橋と終点の下諏訪宿を加えた34カ所としている。

「歩いて収集」醍醐味感じて

 同社によると、甲州街道は江戸五街道の中でも街道そのものの距離が短い。「多くの旅人や文化人が行き交い、甲州や信州から江戸へ農産物を運ぶ流通の道としての役割も担っていた」という。同社担当者は「歴史好きの人だけでなく、健康を意識したウオーキング目的でも参加できる。御宿場印を製作するのはなかなか大変だったが、ぜひ収集する醍醐味を味わってほしい」と自信を垣間見せる。

 1枚300円。各宿場周辺の観光案内所や寺院などで購入できる。全種を収納できる「御宿場印帳」も3000円で販売=以下写真。「八王子御宿場印」は同社と、中町にある施設「まちなか休憩所八王子宿」で販売している。詳細情報は同社のウェブサイト。

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