東京都は子育て支援策として、都内に住む18歳以下の子どもに対し、1人当たり月額5000円を支給する「018(ゼロイチハチ)サポート」の申請受付を今月から始めた。保護者などによる申し込みが必要で、所得による制限は設けていない。
昨年の出生数が統計開始以降最少の77万747人になるなど、少子化が止まらない。東京都ではこうした背景を受け、今年度の新規事業で「子育てのしやすい東京」の実現を目的とする同事業を開始した。
対象となるのは、0歳から18歳で、原則今年度都内に住んでいる人。1人当たり月額5000円で、年換算すると6万円。支給期間は18歳の誕生日以後最初の年度末まで。今年度中に在住歴のある人で、都外に転出した人も対象だ。
受給するには専用のサイトなどから手続きする必要がある。支給は早くて来年1月から。今年12月15日(金)までに申請すると、同月までの支給額が来年1月に一括で払われる予定だ。12月16日(土)以降に申請しても、1月以降に別途支給される。
南大沢で11歳の子を育てる40代の母親は「(同事業を)知らなかった。個別の案内がまだ届いていない」と漏らす。都では順次、給付対象者に案内チラシやオンライン申請用ガイドを郵送し周知を徹底する予定だが、年度途中に出生、転入、転出すると案内が届かない場合がある。小池百合子都知事は8月25日の会見で「申請がないと支給できないのでご注意いただきたい」としている。
所得制限を設けていない点については、「(保護者などの所得にかかわらず)子どもたちの育ちを等しく支えるため」と担当の都福祉局は説明している。市内で1歳児を育てる母親は「高所得者はその分税金を納めているので(子育てに関しては)公平な方がいい」と所得制限なしの同事業に期待を寄せている。
同事業の詳細は専用サイトから。問い合わせは「東京都018サポート給付金コールセンター」【電話】︎0570・082・018(午前9時から午後6時/年末年始を除く土日祝も開設)。
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