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八王子版 公開:2023年10月5日 エリアトップへ

八王子まちゼミ 時代に合わせ20回 市外から参加も増加

社会

公開:2023年10月5日

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チラシを手に参加を呼びかける今井会長(右)
チラシを手に参加を呼びかける今井会長(右)

 店主らが講師となり、専門店ならではの知識やコツを無料で教える「まちゼミ」の八王子版が20回目を迎え、10月1日から始まっている。節目となる実施にあたり、同実行委員会の今井治会長は「コロナ下でもオンライン開催など工夫しながら、一度も中止せずに続けてきた」と今までの変遷を振り返った。

 現在全国400以上の地域で開催されているまちゼミ。講義や体験が主であるため、講習中の販売や勧誘行為はNG。店側はニーズの拾い上げや新規顧客開拓、客側は興味関心事を深める機会の創出、地域としても活性化につながるなど「三方よし」の仕組みが成り立っている。

 八王子市内でも、活性化を目的に2014年に「第1回八王子まちゼミ」を開催。年2回のペースで、初回の参加店数は32、受講者は140人だった。受講者に高齢者が多かったことを受け、「もっと多様な年齢層に来てほしい」と第4回からチラシデザインを刷新。サイズもひと回り小さくし、「スタイリッシュでコンパクトな」つくりに。これが功を奏したのか、以後年齢層が50代・40代に引き下がった。

 第8回からは、「まちゼミ実行委員会」という形で完全に商店経営者だけによる運営体制に。同事業が市内で浸透してきたことから、ノウハウを広く伝授するため第9回からまちゼミに参加したい企業・店舗向けの講座も始めた。第9回〜第12回までで、計24社が受講し、うち17社が後日講師として参加する運びになった。

 受講者数は、初回から4年後の第10回には600人に迫る勢いに。コロナ禍に突入した第13回(20年3月)は400人を下回るが、感染対策を講じながらの慎重な開催が継続。今年開催の第19回では延べ496人にのぼり、「コロナ禍で落ち込んでいたが回復の兆しを見せた」(今井会長)としていた。

相模原市や日野市からも

 近年の傾向としては、「市外からの受講者が増えてきている」という。同実行委によると、前回は全体の1割弱が日野市や相模原市など近隣市からの訪問。両市でもまちゼミが行われており、実行委員会同士交流があるため、「互いにチラシ配布を協力している結果では」と予想する。

 第20回となる今回の参加店は64店(68講座)。新規は11講座で、バレーボールやフットサルなどのスポーツ系体験講座も登場する。「ファイルフォックス八王子」(フットサル)の担当者は「八王子まちゼミの長い歴史からくる信頼感に期待している。初心者やライト層が楽しんでくれるような体験会にしたい」と話している。

 実施期間は10月31日(火)まで。講座によっては受講者を受け付けているという。講座情報は「八王子まちゼミ」のウェブサイトに掲載。

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