学生の発想を多摩エリアのまちづくりに生かしていくことを目的とした「アイデアピッチコンテスト」の第2回が、11月18日に多摩市にある京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターで開催された。京王電鉄株式会社、独立行政法人都市再生機構東日本賃貸住宅本部(UR都市機構)の主催。
京王沿線に在住、在学の高校生と大学生を対象に『多摩エリアを自慢したくなるまちにするためのアイデア』を募集。今年度は前回の15件を超える31件の応募があった。
東工大生が最優秀賞
当日は1次審査を通過した10グループ・個人が登壇して、それぞれのアイデアを発表。東京都立大学名誉教授の上野淳さんや多摩地域の自治体(八王子市、多摩市、日野市、稲城市)などの審査員による審査の結果、東京工科大学のグループによる発表「パンくずリスター」が最優秀賞に輝いた。出発地と目的地を入力すると、ルート上にある店舗をマップに表示するアプリ。地域にある魅力的な個人経営店とユーザーをつなぐことで、街の活性化を図るアイデアを提案した。
講評で上野教授は「どの発表も充実した内容で、多摩地域の自治体にとっても有意義な提案だった」と称賛。同法人多摩エリア経営部の小澤一郎次長は「よく世の中を見て考えられた提案ばかりで、頼もしさを感じた。ここからは社会での実証が大切。その機会を設けていきたい」と語った。発表された提案については主催者らにより、昨年度も実現にむけた実証実験が行われている。
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