小学生タグラグビーチーム「七国スピリッツ」のコーチを務める 亀田 慎也さん 市内在住 46歳
児童の成長、見届けたい
○…OBにはラグビー日本最高峰リーグの東京サントリーサンゴリアスの選手などがいる。「練習は基本的なことを重視している。基本が当たり前にできてこそ、試合では一人ひとりに戦略を練る余裕が生まれる」。今年もチームは全国行きの切符を掴んだ。コロナ下で練習環境の変化に振り回される姿に「もう十分頑張っている」とねぎらいつつ、「全力を出し切ってほしい」と選手たちに思いを託す。
○…小学校教諭として勤める。大阪で生まれ育ち「やんちゃしていた」小学生のとき、「ちゃんと自分と向き合ってくれる」女性教諭に出会ったのが志したきっかけだ。高校・大学ではラグビーに全力を注いだが、やはり初志貫徹。自分のような子どもでも、大きな器で迎え入れる側に。この道に迷いはなかった。
○…「ラグビーのまち」と呼ばれる府中市内に勤務していた20代の頃、当時の校長に声をかけられた。「タグラグビーの大会に出るチームをつくってくれないか」。寝耳に水だったが、ラグビーとは異なり、タックルがなく小学生でも安全に楽しめるスポーツ。「とりあえず」とチーム指導を始めた矢先、試合に負け悔し涙を見せた児童がいた。「泣いている、と思った。これは本気でやらないと」。子どもたちと向き合うことを決め、本腰を入れた瞬間だった。
○…七国小に配属されたことを契機に「七国スピリッツ」を立ち上げた。他チームとの合同練習会などを通し、多摩地域全体のタグラグビー技術の底上げにも尽力する。もうすぐ創部15年。現在は七国小から異動したが、変わらずチームの指揮を執る。「小学生は1年ですごく成長する。卒団後も元気にやっている噂を聞くと、やっぱりうれしいね」
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