介護職のイメージを向上させたい――。そんな女子大生の想いが東京都の事業施策に反映される。創価女子短期大学・青野ゼミナールの学生が立案した「介護の魅力PR事業」が、都民提案の事業化対象候補に選定され、2024年度事業として予算5700万円が計上された。
都民提案は、都政の喫緊の課題を解決するため都民からの事業提案を募集する制度。同ゼミからは昨年度も「働く女性のウェルネス向上事業」が選ばれた。今年度は過去最多の847件が寄せられ、投票を経て8件を選定。同ゼミ提案事業は得票第4位だった。
中心となったのは廣部文美さん(2年)。廣部さんの実家での原体験がアイデアとなり、介護職の人材不足解消につながる提案ができないかと模索。きつくて大変という介護職の印象を変えるため、社会に必要で魅力的な仕事だと伝える動画を作成し、広く啓発することを思いついた。廣部さんは「社会課題を他人事ではなく、自分事として捉えていくことの大切さを学べた」と話した。
ゼミ生に伴走してきた青野健作准教授は「予算額の大きさに都の期待を感じる。女性の共感力の高さは社会課題に心を寄せ、事業提案に生きると感じる。介護職のイメージ向上、ぜひ実現してほしい」と話す。
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