6月8日・9日に行われる「八王子蛍まつり」の実行委員会会長を務める 橋本 和男さん 元八王子町在住 72歳
「市を代表する蛍観賞地に」
○…会場がある町名を取れば「元八王子蛍まつり」だが、あえてそうしなかった。「いずれ八王子を代表する観賞地に」という願いを込めたと話す。昨年初めて開催した際には、500人以上が会場の城山川に足を運び、幻想的な夜を堪能した。「終わった後に仲間と飲むお酒が一番うれしいね」。地域の「縁の下の力持ち」はにんまりと相好を崩す。
○…福島県生まれ。二十歳前に関東に上京し、大工の道に。結婚を機に、親族の暮らす元八王子町に越してきた。蛍の復活に熱心で、蛍の生育環境や城山川の雑草の整備などに携わる住民に感化され、初開催時に実行委員会会長を引き受けた。故郷の福島でも蛍は身近な存在だった。夜、家の外が明るいと思ったら「全部蛍だった」思い出があるほど。故郷の景色を懐かしみ、八王子でも蛍をもっと身近に感じられたらと願う。
○…顔が広くさまざまな活動に携わる。まつりの会場である元八二丁目の町会長のみならず、八王子北条氏照まつりの実行委員会では副委員長、城山小地区の子ども食堂「しろくまごはん」の会長なども務める。八王子福島県人会の会長もだ。大変ではないと言いつつ、「誰かがやらないとね」と地域活動への責任感をのぞかせる。
○…学生時代は野球に熱中し、息子たちとも一緒に打ち込んだ。息子たちはそのうち野球以外のことに興味の矛先が向かったが、自身は好きが高じてアマチュア野球の2級審判員の資格も取った。グラウンドゴルフに輪投げなど、体力づくりも欠かさない。10年ほど前に町内に植樹した桜が、昨年から立派な花を咲かせるように。花見仲間のなかには、町内の交番に勤務する警察官も。地域活動を支える人たちは、みんな仲間だ。
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