市内最大のイベント、関東屈指の山車まつりといわれる「八王子まつり」が、8月2日(金)・3日(土)・4日(日)に甲州街道(八王子駅入口交差点から追分町交差点まで)周辺と西放射線ユーロードで開催される。コロナ明けで4年ぶりに開催された昨年は、3日間で85万人が来場。今年も八王子っ子の心意気が、夏の八王子を熱く盛り上げる。
圧巻の山車・神輿
上地区・下地区合わせて19台の山車が夕暮れ時の甲州街道を巡行。一台ごとに異なる精巧な彫刻が施された山車が、灯火に照らされながら曳き出される幻想的な光景は必見だ。4日には上地区の山車が勢ぞろいする迫力の八幡大辻合わせ、下地区の山車が集う辻合わせも行われる。
神輿渡御も見どころ。上地区・多賀神社の宮神輿「千貫みこし」は、重さ約3トンもの大神輿を1600人あまりの担ぎ手が担ぎ練り歩く。河村大樹宮司は「今年は暑さが心配。担ぎ手も観客も熱中症対策を万全にして、事故のないように楽しんでもらえれば」と願う。下地区・八幡八雲神社の宮神輿は、浅葱色の半纏姿の氏子青年会が暑さを吹き飛ばすような気迫のこもった渡御をみせる。上地区8基、下地区7基の神輿連合渡御の勇壮な姿も見逃せない。
民踊や和太鼓も
2日には「氷の彫刻展」や八王子芸妓による「宵宮の舞」、3日には浴衣姿の約2000人の踊り手による「民踊流し」や甲州街道に和太鼓がずらりと並ぶ「関東太鼓大合戦」、「子ども音頭の集い」などが披露される。4日には郷土伝統芸能「八王子の獅子舞」、3日と4日には海外友好交流都市・高雄市(台湾)によるパフォーマンスも。連日、居囃子や夜店も軒を連ねる。
昨年は予想以上の人出で会場周辺が混雑を極め、夜店にも長蛇の列ができた。このため今年は従来の交通規制に加えて2日に車両通行禁止区間を設けたほか、夜店の間隔を広げるなどの調整が図られている。八王子まつり実行委員会の尾川朋治委員長は「混雑対策などでご迷惑をおかけしますが、地域のご理解あってのまつり。協力しながらまつりを楽しんで」と呼びかける。
イベントの詳細は公式ウェブサイト(【URL】https://www.hachiojimatsuri.jp)で確認を。問い合わせは八王子まつり実行委員会(【電話】042・686・0611 ※当日は【電話】042・622・0056)へ。