NPO法人恩方ベースで会長を務める 山本 輝男さん 上恩方町在住 71歳
広い知見で故郷を愛す
○…「自然が素晴らしい。空気は美味しく、緑は青々としている。田舎の生活は不便かもしれないが、この年になると心が落ち着く」と、故郷・上恩方町への愛を語る。65歳で会社を定年退職したのを機に「少しは地域貢献しなきゃ」と、地元を活性化するためのNPO法人で会長職を引き受けた。「毎日力を入れて取り組むことがあるのはいいね。それが地元のためになるなんて、一石二鳥だよ」
○…生まれも育ちも上恩方町。エンジニアを目指し高等専門学校へ進学し、大手電機メーカーに就職。職場で異動・転勤を繰り返すうち海外での仕事が増え、国外で過ごすように。香港に10年、シンガポールや上海にも5年駐在。東南アジアやインド、中東、北アフリカやアメリカなど世界を駆け巡った。「上海はPM2・5で100メートル先も見えない。赴任して肺炎を患ったほど。粉塵越しの太陽はいつもぼやけて、空は灰色」。地元への愛着が増した理由でもある。
○…空き家をメンバーらの手でリフォームした「恩方ベース」を拠点に、座禅会や郷土史勉強会、シニアスマホ教室、朝採れ野菜の販売会など、さまざまな催しを開催している。「新しいことをやるのが好き」で、恩方の魅力を海外にも発信し、インバウンドを取り込みたいと模索中。「田舎暮らしが心落ち着くのは外国人も同じだと思う。自然をうまく活用できたら面白いよね」
○…健康でいられる期間を考えると「人生は75歳まで。あとはおまけ」というのが持論。残り4年でどれだけできるか、を意識する毎日。目標は「やりたいことをやりきること」。とはいえ、個人では大したことはできないのも事実。「仲間と取り組むことで大きなことに挑戦したい」
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