カヌーフリースタイル日本代表の高久瞳さん(42・八木町在住)によるカヌー体験教室が、8月1日に市立第七小学校(台町、松丸渉校長)の屋上プールで開かれた。同校から約50人の児童が参加して、水上で船を操る楽しさを体験した。
カヌー競技の一つ、フリースタイルカヤックで世界王座を何度も獲得している高久さんは、川の水量が減り練習ができない時期などに、同校の厚意でプールを練習場所として提供してもらっている。その縁で昨年は児童を対象にした高久さんの講演や競技の実演などの交流が行われた。今回の体験教室は、実際に子どもたちにカヌーを体験してもらおうと同校学校運営協議会が企画した。
挑戦を成長に
この日はカヌーの中でも、パドルの両端についたブレードで水をかいて船を操る「カヤック」を使用。高久さんと市内のカヤック仲間が協力して、子どもでも操りやすいSサイズのカヤックを用意した。子どもたちはパドルの持ち方や漕ぎ方、ひっくり返ってしまった場合の対応などについて指導を受けた後、一人ずつカヤックに乗船。上手に漕ぐことができずにその場でくるくると回ってしまったりしながらも、目を輝かせて操船を楽しんだ。松丸校長は「メダリストから競技を紹介してもらえる、ありがたい機会。挑戦を通じて成長につなげてほしい」と話し、高久さんは「実体験からカヌーの面白さを知ってもらえれば」と期待を寄せている。