北野町にある八王子市北野環境学習センター(あったかホール)の3階に昨年8月に開設された「生きもの展示室」が1周年を迎え、8月25日(日)まで特別展示やワークショップなどの記念イベントを開催している。
浅川をはじめ市内に生息する身近な生きものを展示・紹介している施設。2022年末まで隣接する北野清掃工場の余熱を利用した高齢者向けの浴室があったが、工場の休止に伴い、生物多様性を普及啓発するための施設に生まれ変わった。
元脱衣所の洗面台でメダカなどを展示している部屋や元露天風呂を改装したビオトープなどがあり、1年間で約1万5000人が訪れた。展示室を担当するNPOフュージョン長池の片山敦さん=人物風土記で紹介=は「ミニ講座の開催や市の環境フェスに出展するなどPRを続けたことで、少しずつファンも増えてきている」と手応えを感じている様子。今後は「生き物に関心のある子どもたちや地域の協力も得ながら、一緒に作り上げていく施設にしていきたい」と展望する。
化石展示やエサやり体験
記念イベントでは生きものの化石や骨格標本などの展示、工作ワークショップなどが催されている。バックヤードツアーに参加した子どもたちは、普段は入ることができない部屋で飼育されている生きものの幼体などを見学。与えたエサを食べる様子を「可愛い」と熱心に眺めていた。
イベントではこのほか昆虫ユーチューバーのトークショー(予約終了)や、廃材を使ったスノードーム作り(23日・当日先着12人)、エサやり体験(24日・当日先着10人)などが催される。問い合わせは同所【電話】042・645・0025