八王子ピックルボール協会の会長を務める 鎌田 勲さん 本町在住 61歳
真っすぐ、進み続ける
○…会長に就任して4年。ピックルボール国内発祥の地と言われる八王子で「開けた団体にしたい」と立候補。「競技を体験し、皆に楽しさを知ってほしい」という強い想いがあった。3年前から始めた八王子3大大会も定着し、8月には初の日韓交流大会も開催。「今年はピックルボールビッグバンと呼びたいほど競技人口が増えている。うれしい」
○…本町出身。母が営む鎌田美容院の次男として幼少期を過ごした。少年時代は野球に夢中で「本町グローリーズ」の発足メンバーに。子どもたちの世話をしてくれた監督の献身が、会長像の原点だ。「空手の指導者で礼節に厳しく、周りを楽しませるのが上手い人だった」。小学生の時に半年ほど不登校になってしまったのを救ってくれたのも監督だった。会長として私利私欲なく動き回る姿が重なる。
○…ピックルボールと出会ったのは54歳の頃。腰と首を痛めてしまい、それまで30年間打ち込んだテニスから離れた時だった。体への負担が少ないラケットスポーツを知り、「また体を動かせる」と喜んだ。テニスで培った技術が功を奏し、小規模ながらも日本選手権などにダブルスで出場すると2年連続で優勝。米国から認定団体を招きコーチの資格も取得するほどのめりこんだ。
○…日頃は学校事務員を勤める。公務員になったのは兄の影響だが、持ち前の正義感や几帳面さとの相性はいい。職場以外の人間関係構築にも意欲的で若いころから活動的。「止まっていられない、マグロみたいな感じ」と自己分析。新たに町田や日野など都内でも競技が盛んな地域の代表者らと東京都の協会も立ち上げた。「いろんな人と出会いたいし、学びたい」。向上心の赴くまま、走り続ける。
|
|
|
|
|
|