4年後に創立100周年を迎える八王子学園八王子中学校・高等学校(台町/塚本吉紀理事長)は、周年記念事業の一環として制服を刷新する。八王子市の市鳥・オオルリの瑠璃色を配色するなど、地元の特色を取り入れデザインした。2025年度の入学生から着用する予定だ。
1928年、創立者である市川英作氏と有志らが、若者の育成をめざし「多摩勤労中学」を開学したのがはじまり。35年に八王子中学校と改称し、48年に学制改革で八王子高等学校が発足。2014年には八王子学園八王子中学校を開校させた。
同校によると、20数年前から現行の制服を着用してきたが、近年の服素材における機能性の向上などを鑑みて、100周年を機に現行のイメージを継承した新デザインについて検討してきた。
アパレル2社と協同
同校がプロデュースを依頼したのが、アパレル企業「株式会社オンワードホールディングス」のグループ会社でユニホームなどの企画・生産を行う株式会社オンワードコーポレートデザインだ。3年ほど前から計画を始動させ、デザイン面では同じくアパレル企業「株式会社ユナイテッドアローズ」のユニホームレーベルとのコラボが実現した。
新制服は、「誰もが親しみやすく、自分らしく着こなせる制服を」がコンセプト。八王子市の市鳥でもあるオオルリをイメージした瑠璃色をネクタイ・リボンなどに取り入れ、爽やかな中にも落ち着きや深みがあるデザインになった。
ストレッチ性と軽量化を実現
機能面では、オンワードコーポレートデザインが開発した「ハイパフォーマンスジャケット」を採用することで、ストレッチ性の向上と軽量化が叶った。シャツやブラウスは防透性などに優れ、ポロシャツは吸汗速乾性に優れた素材を使用している。
またシャツの素材の一部に漂着ペットボトル由来の素材を使用するなど、生徒たちに環境問題に関心を持ってもらう狙いもあるという。
新制服は、生徒たちの意見を尊重し、夏服・冬服などとはせず、その日の気温に合わせて柔軟に着こなせるようにする予定だ。
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